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第6話

初デート
染谷 愛仁
染谷 愛仁
美羽さんって、ときどき……。
俺の心をがっちり掴んで離さない
ような言葉、ぶつけてくるよね
星野 美羽
星野 美羽
え……そ、そうでしょうか?
染谷 愛仁
染谷 愛仁
うん、気づいてないところが
またいい。計算じゃないって、
わかるから
そう言って染谷さんはこちらに手を伸ばしてくると、
私の頭をぽんぽんと撫でた。

それにときめいてしまった私は、
窓の方を向いて景色を見ているふりをしたのだった。

***

車で高級なブティックに連れていかれた私は、
上質なシルクのワンピースに着替えさせられた。

そして、やってきたのは……。
染谷 愛仁
染谷 愛仁
美羽さん、味はどうかな
夜景が見えるレストランだった。
星野 美羽
星野 美羽
あ、その……おいしいです
染谷さんとディナーを頂きながら、
私は曖昧に笑みを返す。

(でも、私にはホテルの高級ディナーなんて、
敷居が高すぎて……。
正直、味がわからない!)

(それに服も買ってもらっちゃって、
なんだか申し訳ないし……)

とはいえ、素直にそう言うわけにもいかず、
当たり障りのない答えを返したのだが……。
染谷 愛仁
染谷 愛仁
浮かない顔をしてるね。
よければ、理由を聞かせて
くれないかな?
星野 美羽
星野 美羽
あ……
(染谷さん、私の嘘に気づいてる?)

気まずくなった私は、
諦めて首を縦に振った。
星野 美羽
星野 美羽
ごめんなさい。こういうところ、
慣れなくて……本当はご飯の味も
わからない……です
染谷 愛仁
染谷 愛仁
そっか、素直に話してくれて
ありがとう。なら、仕切りなおそう
そう言って、染谷さんは席を立つ。
星野 美羽
星野 美羽
染谷さん?
(もしかして怒らせた? 
ど、どうしよう!)

あわあわしていると、
染谷さんが椅子を引いてくれる。
染谷 愛仁
染谷 愛仁
行こうか
染谷さんはそう言って、
立ち上がった私の手を引いた。

***

なにがなんだかわからず、
染谷さんに連れてこられたのは、
居酒屋。
染谷 愛仁
染谷 愛仁
ここ、店長のだし巻き卵と豚汁が
絶品なんだ
星野 美羽
星野 美羽
い、居酒屋?
染谷さんもこういうところ、
来るんですね
口をぽかんと開けながら呟くと、
染谷さんは小さく吹き出す。
染谷 愛仁
染谷 愛仁
意外?
星野 美羽
星野 美羽
はい。また、親近感がわきました
染谷 愛仁
染谷 愛仁
よかった。
さっきよりも表情が明るくなったね。
楽しめてるかな?
星野 美羽
星野 美羽
はい! 染谷さんの気遣いと、
このだし巻き卵がおいしいからですね
染谷 愛仁
染谷 愛仁
ふっ、そっか。
じゃあ俺たちの初デートに乾杯
染谷さんの合図で、
私たちはさっき頼んだお酒のグラスをぶつける。
染谷 愛仁
染谷 愛仁
美羽さんは綺麗な洋服を貰うよりも、
夜景の見えるレストランでの食事より
も、今のほうが生き生きしてるね
星野 美羽
星野 美羽
せっかくエスコートしてくれたのに、
ごめんなさい
染谷 愛仁
染谷 愛仁
いいんだ
染谷さんは机に頬杖をついて、
眩しそうに私を眺める。
染谷 愛仁
染谷 愛仁
ただ、美羽さんは今まで出会った
ことがないタイプの女性だから、
新鮮なんだ
星野 美羽
星野 美羽
染谷さんが今まで出会った女の人
って、どういうタイプの……って、
ごめんなさい!
私は勢いよく頭を下げる。
星野 美羽
星野 美羽
こんなプライベートなことを
聞いたりして……
染谷 愛仁
染谷 愛仁
美羽さんなら、
なにを聞いてもいいんだよ
星野 美羽
星野 美羽
でも、個人的なことですし、
本当にごめんなさ……
染谷 愛仁
染谷 愛仁
もっと俺のことを知ってほしい。
だから、なんでも聞いて。
なんでも話すよ