無料ケータイ夢小説ならプリ小説 byGMO

第5話

嫉妬
(染谷さん、デートのために
仕事を早く終わらせてきてくれたんだ……)

それを知って、胸がぽかぽかと温かくなった。
田崎 丸
田崎 丸
先輩、その人って……
星野 美羽
星野 美羽
……!
(あっ、丸くんのこと忘れてた!)
星野 美羽
星野 美羽
しょ、紹介するね。
この方は染谷さんって言って、
私の……
(私の、なんだろう)

(デートはするけど、私たちはお試しで
付き合ってるだけ。友達? とも違うし……)

私たちの関係をうまく口にできないでいると、
染谷さんに肩を抱かれる。
染谷 愛仁
染谷 愛仁
染谷 愛仁です
田崎 丸
田崎 丸
お、俺は田崎 丸……です
染谷 愛仁
染谷 愛仁
よろしく、田崎くん。
俺にとって美羽さんは、
本気で落としたい女の子です
星野 美羽
星野 美羽
え!?
田崎 丸
田崎 丸
なっ
私と丸くんの驚きの声が重なる。
染谷 愛仁
染谷 愛仁
美羽さん、俺は言ったはずだよ。
結婚を前提に付き合ってほしいって。
あれは本気だから、忘れないで
星野 美羽
星野 美羽
は、はい……
(なんで染谷さんって、迷わずはっきり本気だとか、
結婚したいとか、言えるんだろう。
少しも恥ずかしがってないところが……ずるい)
染谷 愛仁
染谷 愛仁
じゃあ、そろそろ行こうか
星野 美羽
星野 美羽
ま、また明日ね! 丸くん
染谷さんに肩を抱かれたまま、
私は車へと足を向けた。

そのとき──。
田崎 丸
田崎 丸
待ってください!
丸くんの声が私たちの背中に届く。

振り返ると、丸くんは少し顔を赤らめながら
染谷さんを睨んでいた。
田崎 丸
田崎 丸
まだ、彼氏じゃないんすよね。
だったら、俺も諦める気ないっす
(諦めないって、なんの話?)

丸くんの言っている意味がわからない。
田崎 丸
田崎 丸
あと、そういう関係じゃないのに、
先輩を汚すのは許さないんで。
そこんところ、よろしくっす
染谷 愛仁
染谷 愛仁
そっか、きみも美羽さんのこと……。
うん、約束する
田崎 丸
田崎 丸
へ?
染谷 愛仁
染谷 愛仁
心が通じてないうちに、
そういう関係になるのは、
俺も嫌なんだ
染谷さんの意味深な視線が、
私に向けられる。

その瞬間、心臓がとくんっと跳ねた。
染谷 愛仁
染谷 愛仁
だから、必ずそれだけは守る。
正々堂々、きみとも向き合うよ。
田崎くん
田崎 丸
田崎 丸
あんたも、本気で先輩のこと……。
なんだ、すげえいいやつ……って、
そうじゃなくて!
大声を出した丸くんは、
頭をぶんぶんと左右に振る。

そして、意を決したように染谷さんを見据えた。
田崎 丸
田崎 丸
うっす、俺も本気でアタックする
んで、そのつもりで!
染谷 愛仁
染谷 愛仁
俺も負けないよ
それだけ言って、
染谷さんは私に「行こう」と促してくる。

ふたりで車に乗り込むと、
運転席の染谷さんがシートベルトをつけてくれた。
染谷 愛仁
染谷 愛仁
ごめんね、学校で目立ってしまって。
本当は車で待つつもりだったんだ
星野 美羽
星野 美羽
そうだったんですか?
染谷 愛仁
染谷 愛仁
ああ、でも……。
美羽さんが田崎くんと仲良さそう
だったから、年甲斐もなく嫉妬して、
あんな真似をした
星野 美羽
星野 美羽
え……
染谷 愛仁
染谷 愛仁
大人げないと思う?
なめらかに車を発進させながら、
染谷さんは肩をすぼめてみせる。
星野 美羽
星野 美羽
そんな……
そんなことないです!
染谷 愛仁
染谷 愛仁
そうかな?
星野 美羽
星野 美羽
はい!
私は強く頷く。
星野 美羽
星野 美羽
染谷さん、私から見ると完璧な大人
の男性って感じで、手の届かない人の
ような気がしてたんですけど……
そう言って、
私はまっすぐに染谷さんを見つめた。
星野 美羽
星野 美羽
大学生の私と同じように、恋に
悩んだりするんだなって思ったら、
染谷さんを身近に感じました
染谷 愛仁
染谷 愛仁
……!