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第12話

お泊まり
染谷さんは人差し指を挟んで、
私にキスをした。
星野 美羽
星野 美羽
……んっ
(唇を重ねたわけじゃないのに、
どうしてこんなにドキドキするの?)

指越しのキスは、信号が変わるまでの数秒。
染谷 愛仁
染谷 愛仁
触れる許可が出てないから、
今はこれで終わり。でも……
染谷さんの指が私の唇を軽く押す。
染谷 愛仁
染谷 愛仁
できれば早く、
こっちにさせて。
理性がもたないから
そっと離れていく染谷さんの頬は、
かすかに赤く染まっていた。

***
染谷 愛仁
染谷 愛仁
適当にくつろいでて
染谷さんのマンションに連れてこられた私は、
ソファーに座る。
染谷 愛仁
染谷 愛仁
夜ご飯はケータリングでも
いいかな?
スーツのベストを脱ぎながら
そう言った染谷さんに、
私は慌てて立ち上がる。
星野 美羽
星野 美羽
私、夜までここにいても
いいんですか!?
染谷 愛仁
染谷 愛仁
当然だよ。それに……
染谷さんが私の前にやってくると、
肩を軽く押してきた。

私はそのまま、ソファーに座り直す。
染谷 愛仁
染谷 愛仁
夜までと言わず、
朝までいたっていいんだよ
星野 美羽
星野 美羽
えっ
染谷 愛仁
染谷 愛仁
もちろん、なにもしない。
きみのお許しが出るまでは、
絶対に
星野 美羽
星野 美羽
染谷さん……
染谷 愛仁
染谷 愛仁
そばにいるだけで、
俺は癒されてるから
ふわっと笑って、
染谷さんが寝室に消えていく。

ひとり残された私は、
高鳴る胸を服の上から押さえた。

(どんどん、私の中の染谷さんが大きくなってる)
星野 美羽
星野 美羽
このままじゃ……
(好きになっちゃう。
ううん、そう思ってる時点で私は……)

見て見ぬふりしたい気持ちを
うっかり口にしそうになったとき──。
染谷 愛仁
染谷 愛仁
泊まるなら、これ使って。
お風呂は廊下の突き当りだよ
部屋着に着替えた染谷さんが戻ってきて、
私に着替えを渡してくれる。

(染谷さんのスーツ以外の格好、
初めて見たな……)
星野 美羽
星野 美羽
なに着ても、
かっこいいんだなあ……
染谷 愛仁
染谷 愛仁
……っ、
あまり俺を惑わさないで
星野 美羽
星野 美羽
惑わす?
(なんのことだろう)

そう考えてすぐに、
心の声が口に出ていたことに気づく。
星野 美羽
星野 美羽
ご、ごめんなさい!
染谷 愛仁
染谷 愛仁
また心の声がもれた?
星野 美羽
星野 美羽
ううっ、はい……
染谷 愛仁
染谷 愛仁
ふふっ、いいんだ。
さっきは惑わさないでなんて
言っちゃったけど、
本当のところ、嬉しいしね
優しい目を向けてくる染谷さんに、
息もできないほど胸が苦しくなる。

(ああ、ダメだ……)

また、熱くて言葉にできないような
感情が込み上げてくる。
星野 美羽
星野 美羽
お、お風呂頂きます!
私は染谷さんの視線に耐えられなくなって、
逃げるようにお風呂場へ走った。

***

私はできる限りお風呂で粘って、
貸してもらった大きなシャツに着替えると
リビングに戻ってくる。

すると、染谷さんがこちらに背を向けて
テーブルにお皿を並べていた。
星野 美羽
星野 美羽
も、戻りましたー
染谷 愛仁
染谷 愛仁
おかえり。ケータリングが
届いたんだ。またDVDでも
見ながら一緒に……
そう言いながら振り返った染谷さんは、
私を見て固まった。
染谷 愛仁
染谷 愛仁
まずったな
星野 美羽
星野 美羽
な、なにがまずったの
でしょうか?
染谷さんは首筋に手を当てながら、
私から目を背ける。
染谷 愛仁
染谷 愛仁
俺のシャツを着てる美羽さんに、
ドキドキしたって言ったら、
俺のこと……怖くなる?