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第16話

決意
田崎 丸
田崎 丸
あ、先輩っすか?
星野 美羽
星野 美羽
あ……丸、くん?
(染谷さんじゃなかった)

失礼だとは思いながらも、
彼じゃなかった事実に気分が沈む。
田崎 丸
田崎 丸
先輩、なんかありました?
星野 美羽
星野 美羽
え……どうして……
田崎 丸
田崎 丸
声っす。
いつもはもっと明るいのに、
元気がないっすから
星野 美羽
星野 美羽
はは……丸くんには、
なんでもお見通しだね
田崎 丸
田崎 丸
うっす。
ずっと、先輩のこと見てきたんで
星野 美羽
星野 美羽
丸くん……
田崎 丸
田崎 丸
先輩が弱ってるときに
言うのはずるいって、わかってるっす。
でも、今だから言わせてほしいっす
星野 美羽
星野 美羽
それって……
なんとなく、なにを言われるのか想像がついて、
私はごくりと息を呑む。
田崎 丸
田崎 丸
先輩のことがずっと好きでした
星野 美羽
星野 美羽
……!
田崎 丸
田崎 丸
でも、返事はいらないっす。
俺は……先輩が心からそばに
いたい人といてほしいって、
そう思ってる
丸くんの言葉が傷ついた心に染み入って、
癒してくれるようだった。
田崎 丸
田崎 丸
だから、なにがあったのか
話してください、先輩。
全力で力になるっす
星野 美羽
星野 美羽
丸くん……
丸くんの優しさに促されて、
私は先ほどあったことをすべて話した。

静かに耳を傾けてくれていた丸くんは、
話が終わるとスマホ越しに息をつく。
田崎 丸
田崎 丸
先輩は染谷さんのことを
どう思ってるのかわからないって
言ってたけど、気づいてるっすか?
星野 美羽
星野 美羽
え?
田崎 丸
田崎 丸
今傷ついてるのは、
染谷さんが好きだからっす
(私が、染谷さんを……)
田崎 丸
田崎 丸
どうとも思ってない相手が他の女の子と
一緒にいるところを見ても、
普通は傷ついたりしないっすから
ずっと、ひた隠しにしてきた感情。

本当は出会ったときから、
気づいていたのかもしれない。
星野 美羽
星野 美羽
そっか、私は……染谷さんが好き
田崎 丸
田崎 丸
先輩、その気持ち、
もう見て見ぬふりしちゃ
ダメっすよ
星野 美羽
星野 美羽
うん
田崎 丸
田崎 丸
大事にしてあげてくださいっす。
それから、誰かに取られる前に
気持ちは伝えたほうがいいっすよ。
これ、経験談っす
星野 美羽
星野 美羽
……うん、約束する。
もう、この気持ちから絶対に
目を逸らさないって
(私を好きになってくれて、
背中を押してくれた丸くんのためにも)

自分の心を固めたとき、
染谷さんから着信が入る。
星野 美羽
星野 美羽
染谷さんから電話だ……
田崎 丸
田崎 丸
じゃ、また明日!
星野 美羽
星野 美羽
あ、でも丸くん、用事があって
私に電話したんじゃ……
田崎 丸
田崎 丸
前に教えてくれたレポート、
いい評価もらえたんす。
ありがとうございます!
星野 美羽
星野 美羽
それを言うために……。
うん、どういたしまして。
それから──ありがとう!
丸くんにお礼を伝えると、
私は染谷さんの電話に出る。

染谷さんは私の居場所を聞くと、
すぐに駆けつけてくれた。
染谷 愛仁
染谷 愛仁
美羽さん、よかった。
何事もなくて……
いつもスマートな彼の額には、大量の汗。

走って私を探しに来てくれたのだとわかったら、
好きがあふれる。
染谷 愛仁
染谷 愛仁
美羽さん、ごめん。
ひとりにして……
星野 美羽
星野 美羽
もう、いいんです
染谷 愛仁
染谷 愛仁
俺が説明したいんだ。
聞いてくれ、深雪は婚約者だったけど、
小学生の頃に親がした約束なんだ
星野 美羽
星野 美羽
そうだったんですね。
でも、もういいんです。
彼女が誰でも、染谷さんの過去も
染谷 愛仁
染谷 愛仁
え──