~ミナside~
Hitmanになる人は何かしらのトラウマを抱えている。
私達もそうだった。
それぞれトラウマを抱え、生きている意味を見いだせなかった私たちの元にある手紙が届いた。
ある日突然現れた運命の手紙。
私は導かれるように、韓国へと向かった。
2015年10月20日
約束の場所で私を待っていたのは
あの8人と会長だった。
同じ境遇で何もわからないまま命懸けの仕事を共にしてきた私達の間に、いつの間にかかけがえのない友情が生まれた。
でも私達はまだまだ未熟で弱すぎた。
外に出て、男のHitmanやWorkerと互角に勝負できるため訓練を積む必要があった。
そこから5年間、想像もし難いような残酷で無情な特訓、実践を密かに会長の元で行った。
それでいまに至る。
私たちがここまでした理由は二つ。
生きていることを証明するため。
そして、自分にトラウマを植え付けた
"TARGET"を殺すため。
こうして今の私達がある。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。