第3話

未来
40
2020/05/23 16:10
博士
できた!やっと!これまでが長かった!
博士は叫んだ。
博士
タイムマシンが、やっとできたぞぅ!
ーーーーーーーーーー未来ーーーーーーーーーーー
博士は全てを犠牲にしてタイムマシン開発に力を入れていた。
部屋のテレビは付けっぱなし。
コーヒーは冷めっぱなし。
時計は壊れっぱなし。
博士
これで!念願の時間旅行が!
博士の作ったタイムマシンはドア型で
ドアノブで行く時間を調節する。

また、現在地の位置に固定するので、地球が回転して宇宙空間に放り出されるといった心配はなかった。

しかし一回に使うエネルギーは莫大なので充電に一日ほどかかる。
まだまだ、改良する点はあったが博士の頭にはそんなことは入ってなかった。
博士
はぁはぁ!
さぁ!人類初の時間旅行はいつにするか!?
博士は興奮と狂喜の気持ちでドアノブをひねりドアを開けた。
博士
…熱!!!
ドアの目の前は…地獄だった。
赤くドロドロな溶岩が地面を埋め尽くし、そらは真っ赤に染まっていた。
博士は急いでドアを閉め、荒く息遣いをした。
博士
はぁはぁ、な、なんだ?
恐らく隕石だろうと博士は考えた。



火山は付近には無く、一番近くが噴火したとしてもここまでに来ないからだ。
博士
ふむ。私は一体何億年後に行ったんだ?
何億年後か分かればその時は人類、否、地球滅亡の日である。
ドアノブの目盛りを読み、博士は戦慄した。
博士
さ、三分…後…!?
付けっぱなしのテレビのニュースキャスターが何かをさけんでいた。

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