ガチャ/
玄関に見知らぬ靴が綺麗に置いてあった。
私にはひとつ上に兄がいる。
でも兄の靴より全然大きな靴だ。
恐る恐るリビングのドアを開ける。
あれ、ジミンじゃない、
ジミンより身長が断然高い
大きな背中越しに顔が此方に振り向く。
そこにはジョングク先輩がいた。
ガチャ/
ジミンは沢山のゲームを抱えながらこちらを向く。
まただ、。
またふいに名前を呼ばれて
きゅんとしてしまう。
ジミン、
なんで今関係ない話を挟むの、
ほんとにいい所なのに、
ピンポーン
先輩ってジミンと仲良かったんだ、。
なんか、
嬉しいな、
ガタンッ、!!
電気ポットが下に落ちてきてお湯が跳ねてしまった。
慌てて手を必死に抑えようとすると
上から優しく体を包まれて手を掴まれた
後ろから私の前にある水道を開けて私の手を水道に押し出す。
私を後ろから支えたまま、耳元で優しく話してくれていることに、
やっぱりときめいてしまう。
なんでだろ、笑
名前呼ばれたり
笑顔に触れたり
それだけで
こんなにも愛しいなんて_
next_
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!