「蛍、勉強教えてよ」
『僕今忙しいの、見ればわかるでしょ?』
「何がそんなに忙しいの」
『君とは違うの、』
傍から見たら明らかに喧嘩してるカップルにしか見えないこの光景。
私たち、付き合ってるんです。
もう3年目なんです。
3年目だからこそこんなんになっちゃったのかな〜
これでも今の今まで喧嘩したことなんてないし、みんなの思ってるよりだいぶ平和な毎日を送れてる。
「蛍、今日部活?」
『あのさ、マネージャーが選手に部活あるか確認すんのおかしくない?普通逆でしょ』
「え、てことは蛍わかってないんだ」
『だから君とは違うって』
「私のことになると必死だよね」
『だってこんなんと一緒にされたら困るもん』
日向「お前らさ、部活にまで持ってくんなってー!」
影山「良くないよなぁほんとに」
『なに、嫉妬ですか?』
日向「なんだと〜????」
「ほらすぐそういうこと言う」
『嫉妬であなた取られたらたまったもんじゃない』
菅原「今日もあいつら平和だな〜」
東峰「あんな会話して喧嘩ないのすごい…」
菅原「本気で尊敬してんじゃん笑」
東峰「だってすごくない??」
澤村「はいはい、月島、部活始まるんだから切り替えろよ?」
『わかってますよ。僕部活中基本この人見えてませんから』
「ねぇ、私マネージャーなのわかってる?」
『ごめん知らなかった』
「つまんないやつ〜」
『大丈夫、あなたも負けてない』
「なにぃーー?!」
清水「まあまあ、あなたちゃん、ドリンク作りに行こ?」
西谷「潔子さんに話しかけられるあなた羨ましいぜ〜」
田中「ノヤっさんマジ共感っす」
菅原「こっちはこっちで忙しそうだけど…」
ーーーーーーーーー
いつもふざけていても
((ノヤっさん!ナイスレシーブ!
((持ってこぉーい!!!
((ボケェ!日向クソ!ボケェ!
((チャンスボール、オーライ!
((ワンタッチ!
と、部活になれば蛍でも必死になる。
このギャップが大好き。
蛍なんて初めは試合中、練習中共に全く話さなかったのに最近はちゃんとワンタッチって言うし、影山くんにトスの感想も言ってるし、(言い方に問題あるけど)
「成長はしてる」
『君、見た目成長してるようには見えないけど』
「烏野排球部のことを言っとんじゃボケェ」
『あなたまで王様みたいな口調になるのは勘弁して』
影山「なんか言ったか?月島?」
『あなたが王様みたいな口調になっちゃ困るっていう話をしていまして』
影山「いいじゃねぇか別に!!あと、王様ってやめろ!」
「ほら、蛍はすぐ人をいじるんだから、影山くんは影山くんでしょ?王様じゃないって」
『はぁ…僕、嫌なんだけど。』
「何が…?」
『あなたが他の男みたいになるの。』
「何それどういうこと?」
『あなたは僕に似ればいいじゃん』
「あ、そゆこと…」
日向「おい!マネージャーが月島みたいなんは俺嫌だぞ!」
田中「さーんせーい!」
『、、、バカには通じなかった』
「誰がバカですって?」
『え、君だけど』
「私はバカじゃないの!」
『じゃあなんなの?』
「私はてn…」
『天才って言うんでしょ』
「ねぇ〜最後まで言わせてよ」
『最後まで言ったところで君は天才とは程遠いし』
「私が天才じゃなかったら逆に誰が天才なの?」
『ま、バカと天才は紙一重か…』
「人の話を聞かんかい!((バシッ」
『こんな小動物の攻撃僕には効かないよ』
「くっそぉ…」
『いつまでたっても僕に勝てないね、その身長じゃ』
「くっそぉー!屈め〜!私の目線より下にこーい!」
西谷「そうだそうだ〜!!」
『はぁ、君と話してると疲れる』
((ギュッ
「…え?何してるの?」
『何って、疲れた僕を癒してるだけだけど』
菅原「それはもはや、だけじゃないよね」
日向「うわぁ〜あんな可愛い子が月島の…((クッソ-」
『じゃ、お先でぇ〜す』
「あ、お先でーす」
『早く帰るよ、ナマケモノ』
「え、私小動物じゃなかったの?」
『小動物は見た目の話、中身はナマケモノでしょ』
「認めたくないけど否定できない」
『君はいつになったら僕に勝てるようになるんだろうね』
「そもそも負けてないし」
………
澤村「あいつら、これからも絶対喧嘩しないな」
菅原「相性ピッタリすぎるよね」
東峰「2人ともすごいな〜」
西谷「あれが運命の出会いってやつなのかア゙ア゙ア゙ア゙ア゙」
田中「ノヤっさん、俺達には潔子さんがいます!」
日向「月島、あなたといる時めっちゃにやけてんの知ってる?」
影山「もちろん、気持ち悪いくらい表情筋緩んでる」
山口「ツッキーは唯一あなたにだけデレるからね」
日向「本気でデレた顔見てみてぇ〜」
菅原「はいはい、あのバカップルも帰ったし、君たちも解散解散!」
((さよーならー!))
『…好きだバカ』
「私もだバカ」
『フッ、小動物さん、早く僕に追いつけるといいね』
「さすがに女子で190センチはないわ」
『とりあえずジャンプせずとも僕にキスできるくらいの身長は欲しいよね』
「無理じゃん!ほら屈んでよ!」
『なに、キス…したいの?』
「うるさいから、はやく!」
『フフッ、はい、』
((チュッ))
「はぁ〜…/////」
『…/////』
「私生きてけるかな」
『先に死んでもらっちゃ困るよ』
「そっちこそ」
『僕はあなた見てたら自然とキュン死するから』
「私のこと大好きじゃん」
『僕すぐ顔赤くなるからちょっと黙って』
「愛してる」
『…/////』
「愛してる」
『それ感情こもってる?』
「当たり前じゃん、もっかいキスする?」
『なんでそういうことが普通の顔で言えるのか理解ができない』
「いい加減慣れて」
『一生かけても無理。』
今日もいつも通り。
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相性ピッタリ。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!