17時30分前。
つまり16時30分。
社長室には私、優太、Sexy美少年のみんなが集められた。
私が美少年とSexy Zoneをかけ持ちすること、
優太と同棲をすること。
優太にはまだ私の過去を全て伝えていない。
それで可哀想な目で見られて同情されるのが怖かったからだ。
シンプルに思い出したくなかったっていうこともあったんだけどね。
記者会見の時に私の過去、優太とのこと、全てを話す。
どんなに可哀想な目で見られたっていい。
私自身の踏ん切りをつけるためにいうだけなのだから。
記者会見の時にもしも私が震えたりとか話してる最中に
泣き出してしまったら唯一私の過去を知っている人が
サポートしてくれると言ってくれた。
だから大丈夫。
怖くない。怖くない。
そう自分に言い聞かせ、記者会見の時に着る服にみんなで着替えた。
さぁ、行こう。
怖がらずに。
Sexy Zoneのメンバーにも隠し事はもう二度としない。
優太にも、
ファンの皆さんにも
ジャニーズ事務所に所属している先輩方、後輩にも。
よしっ、私ならできる。
いくぞ、私。
そう思いながら私は今、
17時丁度。
沢山の週刊誌の人やテレビ局の人達が待ち受けている
記者会見をする部屋へ
一歩踏み出した。
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次回、ついに記者会見。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。