静かな日常が戻ってきた
朝5時に起きる必要もなくなったし、
3人前の朝ごはんを作る必要もなくなった
やっぱり1番は朝起きて話す相手がいなくなった
もちろんお父さんと2人の生活はいい
私は別にうるさいのが好きなわけじゃないし
かと言って静かすぎるのも好きじゃない
あれ、
これって矛盾じゃん
あ、お父さん
え、泣いてる?
頬に通るこの生暖かいのは涙なの?
違うよ、涙じゃない、汗だよ、きっとそう
……可笑しいな
なんでこんなに言い訳するんだろう
大丈夫、大丈夫だから
ピコンッ
悟くん、から……?
なんで泣いてるってわかるの…
ピロンッ
ブーッブーッ
やっぱり、悟くんの声を聞くと落ち着くな
「最強の俺がついてるから」
悟くんのお父さんやっぱ酷い…
要件は何も無いの?
そっか、そうだよね…
心臓に悪いって……
To Be Continued🌸🏯
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!