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第3話

久々の学校
高柳先生は言った。
「すぐに学校に来なくても良い。来たくなったら来いよ。」
…って。
何でだろ、あんなに学校に行きたくなかったのに、この先生がいるなら行ってみても良いかなぁ…って、思った。

…来週から、少しだけ行ってみようかな。

「…行ってきます。」
人前じゃなければ、すんなり出る声。
誰も返してくれはしないけど、何となく癖で言ってしまう。
時間はお昼過ぎ。今から行っても、授業は2時間しか受けられないけど、とりあえず登校することが目標なんだから、って、先生は言ってくれた。

職員室のドアを開けると、そこにいた先生たちが全員顔を上げて、…一瞬、驚いた顔をして…すぐに、喜んだ。
「木城、よく来たな…! 授業…当てられないように配慮されてるし…受けないか?」
高柳先生の問いに、すぐさま頷くと、先生は嬉しそうに笑った。

あれ…何だろう。
私…先生に、感謝、したい。
「ぁ……ぅぅ、。」
~~っっ!!
何で? 何で喋れないの、!?
こんな時、「ありがとうございます」の一つも言えないの!?
「どうした? 木城??」
「…ぁっ、ぅ……」
話さなきゃ、声を出さなきゃ、と思うほど、喉が締め付けられていく感じがする。

苦しい。
助けて……。

「木城、お前には、もう一つの声があるだろ?」
あっ…!!
メモアプリ。
先生が入れてくれたんだった!!
私は急いでスマホを取り出し、アプリを開いた。
『ありがとうございます。』
家族以外、連絡を取る相手なんていなかったから、文字を打つのに慣れていなくて、すごく時間がかかってしまったけど、先生は嬉しそうに
「どういたしまして。」
と笑ってくれた。
「じゃあ、そろそろ教室に行こうか。」
教室。
みんながいる、教室。
緊張、する…けど、先生もいるし、行ってみよう。