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第9話

気まずい
頭が真っ白になった。
距離を置く…?
「い、嫌だよ、私…先生に対して以外話せないのに…!」
私って、本当ワガママだ。
先生を困らせている。すごく、辛そうな顔をさせてしまっている。
「木城、ごめん…」
私が堪えられなかった涙を拭うことすらしてくれずに、先生はそこを去っていった。

分かっていた。高柳先生が人気者なことくらい。
仲良くなったら、きっと周りの人に妬かれるんだろうなってことくらい。
だけど私は先生を離す気になれなかった。大切な人だから。唯一、私が喋ることができる相手だから。
でも、気づいてしまった。今になって。

私は、先生が大好きだったのだと…。

それから、先生は宣言通り私を『普通の生徒』として扱うようになった。
話しかけてくれるのも、何か用があった時だけ。
もう、いいよ。先生。

何だか全てがどうでも良くなって、朝のSHRを屋上でサボっていた時のことだった。
「木城…ここにいたのか。」
高柳先生だ、と脳は理解してたけど、特に反応できる気分ではなかった。
「何で最近HRをサボるんだ??」
先生に会っても、気まずいだけだから。
そう答えようと、口を開いた。声を出そうとした。
……はず、だった。
「…ぁ…え、。…ぅ、ぅあ…」
嘘。
嘘だ!!!
何で?今は、先生しかいないのに!!
「…き、木城??大丈夫か!??」
もう、もうやめて!私に構わないで!!中途半端に私に構わないで…!!
「おぃ、木城…!…しっかり、しろ…」
あ、れ??見えない。先生も、それどころか、何も見えないよ…!!
私の体、どうなっちゃったの??
力が、入らない。

私の意識は、そこでプツリと途切れた。