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第2話

家庭訪問
ピンポーン。

あーぁ、とうとう来ちゃったかぁ。
何で教師たちは私を学校に戻させたがるんだろう??
良いじゃん、義務教育じゃないんだから。もう、いっそのこと私のこと退学処分にしてよ?その方が、私だって楽で…!!
「木城ー?いるんだろ?入るぞー。」
えっ、何の心の準備も…

ガチャリ。

「初めまして。新しい担任の…高柳海都です。」
えっ、先生若っ…!!
絶対、不登校の生徒への対応慣れてないだろうなぁ~…。

私は、高柳先生を自分の部屋に通した。もう、自分の部屋を見られるのが恥ずかしいとかいう感情は、私にはない。
「木城は、喋れないんだっけか。」
こくり、と私は頷いてみせる。こういう時、どうして返事の一つも出来ないんだろう。
「話せないこと、辛いか??」
…何を言ってるの?
辛いよ。辛いに決まってるじゃん!話せない = 人とのコミュニケーションが取れないんだよ!?
「…ははっ、その顔、すげぇ怒ってるな。」
は…?
怒ってる…?
そりゃあ怒るに決まってるじゃん。何で笑うの!?
「でも、怒ってる顔が見れて、良かった。」
「ぇ……??」
あれ、何で?今、少しだけ、かなり小さいけど、声が…私の、声が……
「前の木城の担任がさ、表情無くしてるって
言ってたから。どんな感情でも、それを木城が見せてくれるだけで嬉しい。」
何で…どうして。
どうして自分のことみたいに喜んでいるの??他人の、私なんかの変化のことを、何で喜ぶの??
「木城、話さなきゃコミュニケーションは取れないって、本当に思うか??」
もちろん。だから私は不登校なんでしょ??
「筆談。あっ、うちの高校は授業中以外なら校内でスマホOKだからメモアプリ使っても良いぞ。」
メモアプリ…。
「木城。ちょっとスマホ貸してみ??」
何をされるのか、と思って少し迷ったけど、先生だし…大丈夫だよね。
「よし、完了!」
返されたスマホのホーム画面を見ると、見慣れないアプリがあった。

メモアプリ、だ。

「今日から、これが木城の声だ!!」