前回のあらすじ
連れ去られた琉希は組織の秘密に気がつく
しかし彼の背後から何者かに襲われてしまう
意識が遠のく中、彼が聞いた事とは、、?
そして帰ってきた琉希の瞳は
アマルと同じものを感じた、、
世界を変えるために破壊を心に決めた琉希
一方その頃、、楜龍達は、、
--------キリトリ線--------
聡蜜side
あれから数時間が経った
すると、2人は帰ってきた
皆一安心していた、その時だった
俺はある違和感に気がついた
楜龍の首には蠍のような紋章があった
俺は楜龍のおでこに自分のおでこを当てた
やはり、熱かった
帰ってきてから心無しか熱が
あるんじゃないかと思っていた
俺はそう言うと楜龍は泣きそうな顔をしていた
きっと相当辛かったのだろう
それはそうだ
真冬との闘いがあった後
すぐに浦田との闘いがあった
そして今もそのすぐの事だ
精神的に疲れないと言う奴はいないだろう
俺は泣きそうになっている楜龍を優しく抱きしめた
優しく、優しく、、頭を撫でた
すると、突然莉音が近寄ってきた
莉音はそう言うと、楜龍は倒れた
何が起きたのか俺には分からなかった
俺はすぐさま駆け寄ったが、反応がない
まさかと思い、脈を確かめたが生きてはいた
その事に安心したのをつかぬ間
何かあったと思い、奥にいた皆が集まってきた
莉音は震えた手で楜龍の首を指差した
すると、莉李の表情が険しくなった
莉音は声を荒らげて言った
俺は足りない頭で考えたがよく分からなかった
するとなーくんが教えてくれた
楜龍の首にある紋章は奴らのもので
紋章はターゲットの証。
紋章が現れてしまうと、奴らと同じ
操り人形と化してしまう。
熱っぽくなってしまっている楜龍には
もう時間が少ないらしい。
打つ手なしかと思われた、その時の事だった
莉李は何処か苦しそうにそう話した
すると、なーくんが莉李に近寄って行った
遠くの方で話していたので俺には聞こえなかった
仲間ってこれ程心強いのだと身に染みた
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編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。
登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。