前回のあらすじ
アマルに連れ去られた琉希
奴らの組織や目的を少しづつ知った
昔のように感じる琉希だったが
何処か違うことに気がつく
そして向かった先には、、
--------キリトリ線--------
富理side
俺はあの後、ゲートのようなものに潜らされた
それを潜ると目の前にはまるで
SFのような建物が現れた
俺はアマルに手を引かれ、中へと入った
するとアマルは個室に俺を案内させた
そう言って、アマルは何処かへ行ってしまった
俺はこのタイミングを待っていた
そう、抜け出せるチャンスだと
抜け出すのが難しいのであれば
何かしらの情報をこっちでも集めなければいけない
そう思い、俺は部屋から抜け出した
歩いて数分が経った
敵にバレることはなかったが情報もなかった
そんな時、俺はある部屋を見つけた
一見普通の部屋のように見えるが
俺の勘がそうでは無いと言っていた
俺は勘に従い、その部屋に入った
そこには大量の資料があった
俺は足りない頭で考えた
確か、真冬さんが昔暴走した時
意図的に暴走したこと
それは第三者によって暴走したこと
だとすると、、この組織と真冬さんの暴走は
繋がっていたということになる
ペラっと何かが落ちた
それを拾うと衝撃なことが書かれていた
「実験体には死人を使うこと」
「死人には"負の魂"が大いにある、
それを利用するべき」
それでも信じれなかった
信じたくなかった
彼奴が死んだのを受け入れることが出来なかった
俺は自分の頬を叩いた
自分にそう言い聞かせ、他に何かないか探した
するとある物が目に飛び込んできた
そこにはこう記されていた
"迷い犬"とは、、元々この組織と繋がっていた孤児院の最高傑作達が集った組織。
しかし、ある事がきっかけで組織を裏切り
その後、孤児院を破壊。
年齢、性別共に不明
我々の計画を邪魔するため、排除するべき
"正義の剣城"とは、、国の公安直属の組織である。
"3元祖様"とも崇められている。
年齢、性別共に不明
我々の計画を邪魔するため、排除するべき
"未完成6名の逃亡事件"とは、、
数年前、ある実験体6名が逃亡した。
未完成な薬、、R-2(現在の対S級薬)を投与した6名が逃亡した。
後、2名は確保。そして処理完了。
他4名は未だ逃亡中。
ガンッと俺は脳に直接攻撃を受けた
それに耐えれることも出来ず
体は痺れて、そのまま倒れてしまった
意識も遠のく中、誰かが話しているのを聞こえた
アマルはそう言って俺の方へと近寄ってきた
アマルは俺の体の中に何かを入れた
きっと対S級薬だろう
副作用に記憶や感情が無くなると書いてあった
嫌だ、、嫌だ、、
俺から、、大切なものを、、
あの人達と過ごした日々を消さないでくれ、、
俺はそんな儚い思いもつかぬ間
視界が霞み、意識が完全にシャットダウンした
この世界は狂っちまってる
自分が1番だと勘違いしてるS級魔法師も
調子乗ってるA級魔法師も
何も出来ないB級魔法師も全部壊して
この狂っちまった世界を正すんだ
それが出来るは俺、、俺"達"だけなんだ
俺"達"の邪魔をする奴らは、、
排除するまでだ
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!