前回のあらすじ
奴らの目的である琉希が拐われ、、
自分のせいだと自傷行為に走る瑛人
悲しみと悔しさに溢れる一同
そんな中、現場に向かった楜瓏と陽飛
しかしその2人に魔の手がかかり、、?
--------キリトリ線--------
富理side
俺はアマルの言う通りについて行った
今のアマルの目に俺は違和感を覚えた
笑っているはずなのに、、目からは何も感じない
自慢げに話す彼の姿を見て、変わらないなと
思ってしまった
昔のように元気でおバカな彼を見ていると
自分もそんな風にふざけてしまう
でも、今の彼と俺の知る彼は違う
そう思わなければいけないのだ
その一言で俺は背筋を凍らせた
俺は贄に煮詰まった気持ちが爆発しそうだった
その気持ちが爆発するのももって数秒だった
俺は知ってる
こんなちっぽけな理由であの人達が傷ついたこと
あの人達の大切なものも失ったことも、、
全部全部、あの人達と居たから分かる
その時だった、アマルは俺の髪を掴んだ
さっきとは別人のように笑いかけた
俺はアマルと一緒に暗闇へと消えていった
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!
転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。