卵、牛乳、白菜、挽き肉…
よし、おやつゲット!
小さい子の力は偉大だ…。
うーん、太陽が眩しい!
今は1991年 7月。
もうすぐ夏になる。
このははこの前5歳になったばかりだから、私がきをつけないと。
行きつけのスーパー「大福」までは歩いて10分。
今日もスーパーは主婦たちでごった返していた。
更に今日は10パーセントOFF!
絶対に見逃せない…!。
可愛げないな~。
このはは黙ってうなずいた。
言わなくても分かっているようだ。
このはは無言でカートの下段に乗り込む。
3.2.1.0!
全速力でカートが駆ける。
よし、右手を伸ばして牛乳をゲット。
この後もこんな感じで目的の物を手に入れる。
そしてレジに並ぶと、
後ろから物凄い殺気がした。
手も足も震えている。
人を殺すことをためらわないような、そんな恐ろしい気。
…まるで鬼だ












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。