その頃
シオン
あなた遅くないか?
カイト
そうだな!!!!
カイリ
兄さん、うるさい
キラ
遅いって?
何かしに行ったの?
シオン
ノート買いに行くって言ってたな
カイリ
いつ頃?
カイト
さっきトイレに行った時だ!!!
キラ
いつだよ?
シオン
さっき、というか30分くらい前だな
カイリ
ノート買いに30分前に出て
まだ帰って来てない?
キラ
どこまで行ったんだろ……
カイト
誘拐じゃないか?
シオン
誘拐……ありそうだな
カイリ
いやないでしょ
キラ
絶対にない
カイト
ちょっと俺、探しに行ってくる!!!
シオン
オレも
キラ
え……なんで?
カイリ
まぁ僕も心配だし
シャーペンの芯切れたから
一緒に行くよ
キラ
え、皆行くなら僕も行く
シオン
じゃあ、行くか!
5分後
シオン
だから鍵どこだって!
カイト
借りてないんだよ!!
キラ
どうすんの
カイト
そもそもなんで鍵がないんだ!!!!
シオン
出かける時、何だかんだいつもあなたがいたから
キラ
正論過ぎて心が痛い……
カイト
じゃあどうするんだ……
カイリ
ああ、もうしょうがないな……
キラ
なんか策あるの?
カイリ
“この家のドアにピタリとはまる鍵よ
我の手に顕現せよ!”
ポフン
カイリ
よし、これでいいかな
カイト
良かったな!!! 流石俺の弟!!!
キラ
うんwwwそうだねwww
シオン
キラ、笑うな?
キラ
いやwwwでも、さwww
シオン
キラ、少し粛正を与えようか?
キラ
ごめんなさい
カイト
閉まったか?
カイリ
うん、じゃあ、どこ行く?
シオン
暗いな……
キラ
学校までの道のりしか分からないな
カイリ
終わってない?
カイト
あそこに店があるぞ!!!!
あなたが行ったのはあそこかもな!!
シオン
じゃあ聞いてみるか
キラ
この場においてカイトが一番まともってなんかむかつく
カイリ
兄さんはそういうとこあるから
キラ
良くも悪くも空気読めないよね
シオン
おーい、そこの2人、おいてくぞ
カイリ
ヤバッ
キラ
ちょっと待って!!
カイト
というか誰が聞くんだ?
カイリ
とりあえず僕はシャーペンの芯を買う
キラ
ここは我らのお母さんであるシオンで
シオン
……正直気は乗らないけど
カイトに任せたらあれだしな……
カイト
あれってなんだ!!!
というか俺も買い物があるんだよ!!
キラ
じゃあ僕はここで待ってるね
シオン
わかった
カイト
どこかにいなくなるなよ!!!!
カイリ
兄さん、それフラグ
in店
シオン
すみません
店員さん
はい、なんですか?
シオン
さっき、ピンクの髪で頭にリボン付けた女の子が来ませんでしたか?
店員さん
ああ、来ましたよ
ノートを買っていきましたね
シオン
それって何分くらい前ですか?
店員さん
えっと……20分くらい前ですね
シオン
分かりました、ありがとうございます
.
カイリ
えっとシャーペンの芯は……
あったあった
結構安いんだな
カイリ
そういえば兄さんは何買うの?
カイト
え、ああ、えっと
クリアファイルだな!!
カイリ
なんで?
カイト
プリントがバラバラになるから……
カイリ
そうじゃなくて
なんで持ってないの?
カイト
な!!
カイリは持っているのか!!!
カイリ
当たり前じゃん
変なこと言わないでよ
その頃
キラ
はぁ……みんな遅いな
キラ
大体誘拐なんて……
ん?
モッブ
あの女、どうした?
モッブ
いや、まだなんもしてない
モッブ
は? 殴るなり蹴るなりしとけよ
モッブ
いや、お前辛辣だな
モッブ
大体街中で叫んだんだぜ
モッブ
だからって流石にリボンぶんどるのはヤバいでしょ
モッブ
あのピンク頭の女め……
キラ
ピンク頭……リボン……もしかして
キラ
ねぇ、お兄さんたち
モッブ
あ?
キラ
その女の人、どこやったの?
モッブ
教えたらいいことあんのかよ?
キラ
教えなかったらぶっ潰す
教えてくれたら何もしない
モッブ
っ……
あそこの廃墟だよ
キラ
そっか、教えてくれてありがとね
モッブ
なにあいつ……めっちゃ怖かったんですけど
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
シオン
キラ、おまたせ
キラ
遅かったね、何してたの?
カイリ
兄さんが悪い
カイト
う……
キラ
は?
シオン
カイトがな、急に「金がない!」ってデカイ声で言って
カイリ
しょうがないから貸したんだけど
シオン
店員さんに迷惑かけてしまったから
謝れってカイトに言っても
なかなか謝らなかったんだ
キラ
ふーん
そういえばカイトとシオンに
謝らないといけないことがある
シオン
え?
キラ
あなた、誘拐されてたよ
みんな
え!!!!!(キラ以外)
キラ
でそこの廃墟に閉じ込められてるって
カイト
じゃあ、助けにいかないとな!!
みんな
うん!!!(カイト以外)
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
凄い遅れてごめん!
次、お願いします!
いいねして作者を応援しましょう!
続きはまだありません
アプリなら
お気に入り作品の更新をPush通知で受け取ることができます!
コンテスト受賞作品
もっと見るショートドラマ&アニメーション原案募集コンテスト
公式TikTokの注目動画
もっと見るチャレンジ小説
もっと見る- ノンジャンル
「百花繚乱」と私。〜悪の組織と秘密の任務〜
━━「百花繚乱」って知ってる? ──え、あの都市伝説って言われている? ━━そう、悪の組織から私たちを守ってくれるっていう組織 ごく普通の高校生、楠若葉。ある日、都市伝説とも言われている「百花繚乱」のリーダーからスカウトを受けて────!? これは、私達が悪の組織に立ち向かう物語。 表紙画像 菜月様 https://mobile.twitter.com/0802_na_ 2022/5/17 シルバーランク ありがとうございます! 2022/5/24 ゴールドランク ありがとうございます!
- ファンタジー
再会の約束
ある日いきなり部屋にイケメンが現れた! 誰このヒト!? なんであたしの部屋に!? ってかホントに人間か!? ――いったい彼は何者なの? 不思議だらけの状況だけれど、謎の青年と出逢ってしまったことで、あたしの胸に恋心が芽生えてしまう。
- ホラー
妖怪街に紛れ込みました
内気な高校生、久東叶多はその性格故に虐められていた。 自暴自棄になり学校を飛び出した叶多は近所で見つけた秘密の通路に入る。 すると町は消え、代わりに現れたのは妖怪が蔓延る街だった。 戸惑う叶多を助けてくれたのは「妖怪何でも屋」の社長だった____ ━━━━━━━━━━━━━━━ やる気出たので書き始めました‼️ 宣伝と応援よろしくお願いします📣 ファンアートは1話のコメント欄にリンクを貼ってくださればすぐ飛びにいきます そしてモチベが上がります
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!