あなたside
車を降りると
目の前には大きな病院。
着いてしまった……
受付「こちらのお部屋ですね」
皆を見るなり慌てた様子の受付の人に案内された場所は
他の患者さん達とは離れた個室。
北斗さんが芸能人だからなのかな?
意を決してドアを開けた。
そう言ってジェシーくんは落ち着かせるように
背中を撫でてくれた。
でもその手はわかるくらい震えている
それも無理はない。
目の前に居るのは沢山の管に繋がれた
北斗さんの姿なのだから。
その姿を見るなり大我くんが北斗さんに
抱きついた。
みんなも動揺を隠せていない様子だった。
メンバーのこんな姿を見て苦しくなるのは
当たり前だ。
こうなったのも全部全部私のせいだ……
誰も声を発せないまま
時が止まったみたいな病室に大我くんの声が響く
その一言でみんなが一斉に
北斗さんに駆け寄った。
その時…
良かった~
って皆が笑いあってる中
北斗さんと目が合った。
その次に出た瞬間に
全員耳を疑った
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!