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第125話

伊弉冉一二三 5話
部屋に一人残された私の頬を、汗が伝う。
あなた

女性恐怖症…?

一二三さんの言葉を脳内で反すうした。
『ありがとう、あなたクン』
てっきり、ちゃん付けをするのはお客さんの女の子だけって決まってるのかな、とか。
仕事のスイッチで、ジャケットを着ると口調が変わるのかな、とか。
勝手に解釈してた。
あなた

女性恐怖症…

もう1度、その言葉を口にする。
そして、その言葉が意味する事実を認識する。
あなた

(一二三さんは知らない)

あなた

(私が女だってことを)

ふと、顔をあげて壁にかけられた鏡を見る。
そこに映ったのは私。
男の子みたいに短く切られた髪の毛。
さらしを巻いてその形を隠した胸。
体型を隠すように着ているぶかぶかのスカジャンと古いジーンズ。
あなた

……

私は
心と体の性別が違う。