第85話
そう言って断ろうとすると、男性はにっこり微笑んだ。

ほら、某ファストフード店でもあるでしょう。スマイル下さい!!!的なやつですよ
そう言って両の人差し指を頬に当て、満面の笑みを作る。
え…で、でも…
尚も折れない私に、男性は口の横に手を当ててメガホンの形にしてよく通る声を出した。

店長さん、この方お借りしてもよろしいでしょうか?
どうせ客も来ないし。お好きにどうぞー
適当な声が奥から聞こえる。
えちょっ、て、店長!?
止めるべきでしょ普通!
こんな訳もわからん男と…。

訳のわからない男、ではないですよ?
えっ?
え?心読まれた?

いいえ?読んでません
よ、読んでるじゃないですか!何者!?
私が身構えると、男性は愉快そうに笑った。

ハハハ、我は人の心を読む能力を持っているのだ…!我の前では何人たりとも嘘をつかせん!!
…は?
なんかやばい人?

なーんて、嘘ですよ
男性は大きく広げた腕を戻した。

顔に全て出ていましたよ
そう言って頬をツンとつつかれる。
もう…

向かい側、座っていただけますか?
一本取られた手前、大人しく向かいの席に座った。
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