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第94話

夢野幻太郎 11話
涙が頬を伝って落ちる。
夢野幻太郎
夢野幻太郎
え、どうかしました?
幻太郎さんは焦ったようにあわあわしだす。
あなた

いえ…

私は指で涙を拭った。
あなた

綺麗な、曲ですね

あまりにも美しかった。
私にとってのあの頃の記憶はもう色褪せていたのに。
私の瞼に鮮やかに蘇るその日々はとても美しかった。
幻太郎さんは座り直し、手のひらを机において見つめた。
夢野幻太郎
夢野幻太郎
俺の過去は人に語れるものではないんだ
あなた

え?

突然変わった口調と、いつもと裏腹に真剣な声。
夢野幻太郎
夢野幻太郎
歌にはできない。だから…
幻太郎さんは顔をあげた。
夢野幻太郎
夢野幻太郎
憂いを帯びた貴方の顔、過去に何かを求めているようなその瞳を利用した
あなた

……

声が出なかった。
利用されたことに憤るわけでも、衝撃を受けたわけでもないのに。
喉が詰まる。
夢野幻太郎
夢野幻太郎
あなたが良ければ、ですが
夢野幻太郎
夢野幻太郎
続き、曲にさせていただけませんか?
そう言って幻太郎さんはゆっくりと微笑んだ。