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第143話

感謝祭6:幻太郎
そして時は過ぎて3ヶ月後…。
小生は柄にもなく走っていました。
夢野幻太郎
夢野幻太郎
はぁっ、はぁっ…
恥ずかしいくらいの猛ダッシュ。
右手には高級そうな縦長の箱が握られている。
目的のアパートに着くと、不思議と荒ぶった呼吸が収まる。
反対に、心臓の鼓動は早くなった。
ピンポーン
小さなインターホンを押すと、中からパタパタと足音がする。
あなた

はい?あ、幻太郎さん!

あなた

走ってきたんですか?

夢野幻太郎
夢野幻太郎
いえ、別に
慌てて嘘をつくと、あなたは微笑んだ。
あなた

髪の毛、ぐちゃぐちゃですよ?

夢野幻太郎
夢野幻太郎
あ…
慌てて髪の毛を抑える。
あなたは小さく笑って、扉を大きく開けた。
あなた

どうぞ

夢野幻太郎
夢野幻太郎
では…失礼します
こじんまりとした部屋に足を踏み入れる。
やたらとシンプルで、しかし女の子らしさも感じられる。
きれいな部屋だった。
あなた

お茶入れますね

あなた

なんか、店長におしゃれなお茶っ葉貰っちゃって…

夢野幻太郎
夢野幻太郎
どんなのですか?
あなた

これです、なんて書いてるんだろ…

あなた

は、はろるど…?

夢野幻太郎
夢野幻太郎
ハロッズですね
夢野幻太郎
夢野幻太郎
有名なイギリスの高級ブランドですよ
夢野幻太郎
夢野幻太郎
なかなかいいものを頂きましたね
あなた

へぇ…

喫茶店の店員なのに知らないなんてあり得るのか…?
なんて思いつつ、手元をぼんやりと見る。
Harrodsをはろるどと読み間違えた割には見事な手捌きだった。
しばらくすると、紅茶のいい匂いが漂う。
あなた

ん、完成!

夢野幻太郎
夢野幻太郎
わー、ぱちぱちー
あなた

ふふん、あなた様のお紅茶、ご賞味あれ!

夢野幻太郎
夢野幻太郎
ははーっ、ありがたく頂きまするぅ
などと茶番劇をしながら、コップをテーブルに運んで座る。
飲み口を近づけると、芳醇な匂いが鼻をくすぐった。
熱い紅茶を口につける。
あなた

んわぁ、美味しい…

夢野幻太郎
夢野幻太郎
そうですね
夢野幻太郎
夢野幻太郎
これはなかなか…
二人でひとしきり紅茶を堪能したあと、いよいよ本題を切り出す。
夢野幻太郎
夢野幻太郎
あなたさん、遂に来ましたよ…
あなた

何がですか…

夢野幻太郎
夢野幻太郎
じゃんっ!
隠していた箱を取り出してあなたに見せる。
夢野幻太郎
夢野幻太郎
遅くなってすみません、誕生日プレゼントです
あなた

わ、本当にあったんだ…!

夢野幻太郎
夢野幻太郎
失礼な…
あなた

てへ

そう言いながら、あなたは丁寧に箱を受け取った。
あなた

開けてもいいですか…?

夢野幻太郎
夢野幻太郎
ええ、是非
あなたはゆっくりと蓋を開ける。
あなた

わぁ…!

途端に顔が輝いた。
あなた

ネックレスだ…!

あなたは、少し震える手でそれを持ち上げた。
あなた

すごい…これ、ブラックオパールですよね…?

あなた

すごく高いやつ…

夢野幻太郎
夢野幻太郎
いえ、あなたの為ですからね
夢野幻太郎
夢野幻太郎
(あの出費はかなり痛かったけど…)
この笑顔が見られるならお金なんてどうでも良かった。
あなた

すごい、装飾もほんとにキレイで…

夢野幻太郎
夢野幻太郎
そのデザインは乱数に頼みました
あなた

なるほど…!さすが私の好みを分かってらっしゃる…!

夢野幻太郎
夢野幻太郎
ふぅん…
あなたが乱数の話をする時は少し気に食わない。
柄にもなく嫉妬しているのだろうか。
誤魔化すように立ち上がり、あなたの方に行った。
夢野幻太郎
夢野幻太郎
付けましょうか?
あなた

わあぁ、お願いします…!

丁重にネックレスを手渡され、細い首にかける。
髪の毛をかき分け、うなじを顕にしてネックレスをつけた。
夢野幻太郎
夢野幻太郎
できましたよ
あなたはいつの間に出したのか、手鏡を持っていた。
あなた

本当にきれい…

首元に光るその石をうっとりと見つめる。
夢野幻太郎
夢野幻太郎
お気に召しましたでしょうか?
あなた

ああもう…はい!十分すぎるほどに…!

あなたは感極まった、というような声で言った。
とても嬉しそうにされて、僕も自然と笑顔になる。
あなた

幻太郎さん!

あなたが振り返った。
夢野幻太郎
夢野幻太郎
おっ、と…
首に手を回されて抱きしめられる。
あなた

ほんとに、本当に嬉しいです!

あなた

ありがとうございます…!!

あなたは、私の胸に埋めていた顔を上げて、目を閉じる。
俺はその意志のとおりに、唇と唇を重ねた。
あなた

ふふ…私、とても幸せです…

夢野幻太郎
夢野幻太郎
小生も、こんなに喜んでもらえるなんて、嬉しいですよ
二人で微笑んで目を合わせる。
夢野幻太郎
夢野幻太郎
(ああ…)
これ以上に幸せな時間などあるのだろうか。
少なくとも僕には思いつかない。
愛する人と居られることが、
愛する人の笑顔がこんなにも幸せなものだなんて…。
夢野幻太郎
夢野幻太郎
(貴方が居なければ、気付けないままだった)
改めて、この想いを口にする。
夢野幻太郎
夢野幻太郎
生まれてきてくれて、ありがとう
あなたの首元には、虹色に光るブラックオパール。



この世に1つだけの、ネックレス。



___貴方は小生だけの、愛する人です。



fin.
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かなり長くなってしまいましたが、ここまで読んでくれてありがとうございました!
ヒプノシスマイク本編はまだまだ続きますので、
これからも暖かい目で見守ってやってください。
今後とも、どうかよろしくお願いいたします。   かんぱち