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第118話

神宮寺寂雷 10話
はやと
うん、好き
はやとくんは、白い歯を見せて笑った。
あなた

そっか!

私もつられて笑う。
普段のませた雰囲気とは違って、無邪気な笑顔に陰気臭い気持ちは吹き飛んだ。
はやと
だからさ、
はやと
死ぬまでに好きなもんいっぱい食べたかったなって…
はやとくんはふと、目を伏せてそう呟く。
あなた

…そっ、か…

私は弁当箱を閉じて立ち上がる。
はやと
あれ、もういいの?
あなた

うん、また来るね

微笑んで病室を去る。
本当は、もっとお話したかったけど…。
あんなに悲しい顔を見せられたら
あなた

やば、泣きそ…

目頭が熱くなる。
急いでナースステーションに駆け込むと、そこには先生がいた。
あなた

あれ、先生…

神宮寺寂雷
神宮寺寂雷
あなたさん、待っていましたよ
そう言って先生は優しく微笑む。
その慈悲深い影のさした顔に、安心して涙が頬を伝った。
神宮寺寂雷
神宮寺寂雷
はやとくんの、ところにいたんですね?
あなた

っ、はい…

先生は近寄ってきて私の肩を抱いて休憩室に入った。