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第38話

碧棺左馬刻 1話
???
おい…
背後から声をかけられてビクリと肩を揺らす。
半ば震えながら振り向く。
あなた

お父様…

慌てて座り直し、畳に額をつけた。
あなた

何か…御用でしょうか…

俺の部屋に来い
そう言い残すと、父は歩いていった。
足音が聞こえなくなるのを確認すると、慌てて鏡にかけてあった布を取って鏡の前に立つ。
少し崩れたおだんごを結び直して、制服に着替えた。
あなた

(あ、スカートがシワになってる…)

近くのクローゼットを開くと、紺色のプリーツのスカートがズラッとかけられていた。
その中の一つをとって履き替える。
唇に軽く紅を乗せ、急いで部屋を出た。
服装、髪型、化粧…。
父と会うときに、1つでも欠けているとひどく怒られる。
あなた

(……)

自分の腕をチラと見やる。
長めの袖から見え隠れする赤黒い痣。
それは体中の至るところにある。
全て、父によるものだった。
あなた

(私が…私がしっかりしていないから…)

心の中で言い聞かせるように何度も繰り返し、長い廊下を急いだ。