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第98話

有栖川帝統 3話
その瞬間、
グゥゥゥウウウウウウ〜……
あなた

へ?

目を開けると、男の人が眉尻を極限まで下げた顔で訴えてきた。
有栖川帝統
有栖川帝統
腹減ったんだよおおぉぉぉ……
あなた

はい?

有栖川帝統
有栖川帝統
なんかくいもん持ってねぇ…?
言い終えるのを待たずに、男性はその場にへなへなと座り込んだ。
そのまま体育座りをして縮こまっている姿を見るとなんだか可哀想に思えてくる。
あなた

家、来る?

本当なら絶対こんなこと言わないのに。
やっぱお酒なんて飲むもんじゃないな、と心のどこかで思いつつも手を差し伸べる。
あなた

大したものはないけど…

有栖川帝統
有栖川帝統
まじで!?
私の言葉を遮って男性が大声で聞く。
目をキラキラさせてこっちを見てくる。
あなた

うん

有栖川帝統
有栖川帝統
嘘でしたぁとか言わねぇ?
あなた

言わない言わない。なにそれ

早く行くよ、と手をもう一度差し出すと、男性はガシッと掴んで立ち上がった。
有栖川帝統
有栖川帝統
あんがとおぉおお!命の恩人様ぁ!
あなた

はいはい、あんた名前は?

有栖川帝統
有栖川帝統
有栖川帝統!
あなた

私、あなた。じゃ、ついてきて

有栖川帝統
有栖川帝統
わん!!
犬じゃんか。
心なしか尻尾が見える…。
やっぱ酔ってるといけないな。
そんなことを考えながら、大型犬を引き連れて家に戻った。