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第120話

神宮寺寂雷 12話
あなた

私は…無力なんだと、感じました

神宮寺寂雷
神宮寺寂雷
どうして?
あなた

そんな少年を前にして何もできないからです

そう言うと、室内は沈黙に包まれた。
遠くで、皆の笑い声が聞こえる。
やっと、口を開こうとしたときに寂雷先生は勢いよく立ち上がった。
神宮寺寂雷
神宮寺寂雷
…思い上がるな
その声は、震えていた。
その目は、潤んで光っていた。
あなた

え?

神宮寺寂雷
神宮寺寂雷
貴方は…いえ、私達は無力です
先生が握った拳がわなわなと震える。
神宮寺寂雷
神宮寺寂雷
何かしてあげられると思わないで下さい
神宮寺寂雷
神宮寺寂雷
私達は…
神宮寺寂雷
神宮寺寂雷
死を見守るしかないのです
冷たく、地を這うような、落ち着いた、それでいて恐ろしい声。
その言葉は私にとって死刑宣告と同じだった。
あなた

(見守る…しか、ない…?)

人を救おう、救うんだと思って躍起になって努力した毎日が。
看護師初日のあの日の高揚と喜びが。
一瞬にして砕かれる。
気がつくと私は部屋を飛び出していた。
神宮寺寂雷
神宮寺寂雷
あなたさん!
先生の声も聞かずにただ、走った。
目の前が真っ暗になって、足が地面をける感覚だけを感じていた。
to be continued...