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第142話

感謝祭5:幻太郎
そして今日。
あなたの誕生日当日。
あと少しであなたが来るはずだが…。
ピーンポーン
案の定なったドアホンに、胸が踊る。
夢野幻太郎
夢野幻太郎
はいはーい、今出ますよー
ドアを開けると、そこには愛しい恋人の姿があった。
あなた

おはようございます、幻太郎さん

夢野幻太郎
夢野幻太郎
はい、おはようございます
夢野幻太郎
夢野幻太郎
それに…
あなた

わっ

私はあなたを強く抱きしめた。
夢野幻太郎
夢野幻太郎
お誕生日おめでとうございます
耳元であなたが微かに笑う声が聞こえる。
細い腕が僕の背中に回される。
あなた

ふふ、ありがとうございます

そのまましばらく抱き合う。
静かにあなたの頭が少し離れる。
あなた

あの、げんたろさん?

あなた

お家、入りましょ?

優しく背中をぽんぽんと叩かれ、余計に強く抱きしめてしまう。
あなた

わっ、ちょ、ここ外ですから…

恥ずかしがってバタバタと暴れるあなたを持ち上げて、玄関に入れた。
そのまままた抱きしめる。
あなた

も、幻太郎さん?

夢野幻太郎
夢野幻太郎
離したくないです…
やっと小生のものになったのですから、
愛しく思うのは当然でしょう…?
あなた

え?今なんて…

夢野幻太郎
夢野幻太郎
なぁんて、嘘でおじゃ〜
思わず、照れ隠しをしてしまう。
こんな素直じゃない性格、直しておけばよかったな…。
俺が一人で後悔をしていると、あなたが俺の頭に手を置いた。
あなた

中入ったら、いくらでもぎゅっ!てしていいですから

あなた

ね?

そう言って微笑まれると何も言い返せなくなる。
夢野幻太郎
夢野幻太郎
ずるいです…
あなた

え?

夢野幻太郎
夢野幻太郎
ずるいかわいいもうむり…
そうつぶやきながら僕はその場にしゃがむ。
あなた

わ、幻太郎さん!限界オタク化してますよ!!

あなたも僕の目の前にしゃがんだ。
あなた

そんなげんちゃんがかわいいでおじゃ〜

あなた

なんちて

あなたはそう言って舌をぺろりと出す。
夢野幻太郎
夢野幻太郎
はぁ…好き…
あなた

知ってますよ?

夢野幻太郎
夢野幻太郎
そこは私も♡って言うところじゃないんですか?
あなた

わざわざ言わないと分かりませんか?

夢野幻太郎
夢野幻太郎
……
夢野幻太郎
夢野幻太郎
あなたしか勝たん🥺🥺🥺
あなた

んへへぇ

あなた

さ、ケーキ食べましょ?

そう言って立ち上がり、手を差し伸べてくる。
その腕をぐいっと引いて、
あなた

んむっ!

キスをした。
あなた

も、げんたろさん!

夢野幻太郎
夢野幻太郎
へへ、つまみ食い
あなた

あっ、悪い子ちゃんにはケーキあげませんからね?

夢野幻太郎
夢野幻太郎
小生がかってきたケーキですもーん
夢野幻太郎
夢野幻太郎
小生も食べまーす
あなた

大人気なぁい

夢野幻太郎
夢野幻太郎
あなた子供じゃないでしょう
和気あいあいと会話をしながら居間に上がる。
緊張の瞬間が刻一刻と近付いてきていた。
夢野幻太郎
夢野幻太郎
じ、じゃあ、ケーキ出しますね
あなた

え、早速?まだダラダラしません?

夢野幻太郎
夢野幻太郎
あ、それもそうですね…
我ながら自分の挙動にうんざりする。
世紀のシナリオライアーがなんてザマだ…。
この日は花札をしたり、話したり、ケーキを食べたりして過ごした。
そして夕方。
あなた

じゃあ、そろそろ…

あなた

今日はありがとうございました!

あなた

最高の誕生日でした!

夢野幻太郎
夢野幻太郎
あの、あなた…
あなた

あなた

なんですか?

無邪気な笑顔を前にして思わず喉が閉まる。
言いかけた言葉を無理やり引き出した。
夢野幻太郎
夢野幻太郎
誕生日プレゼントですが…
あなた

はい、ありがとうございました!

夢野幻太郎
夢野幻太郎
え?
あなた

え?

二人で目を丸くする。
夢野幻太郎
夢野幻太郎
何か渡しましたっけ…?
あなた

え、今日一日一緒に過ごすのがプレゼント…とかでは…?

あなた

あ、もしかしてケーキですか?

あなた

なら勘違いしてました…!ごめんなさい!!

一人で話を解決させて頭を下げるあなたを見て
慌ててそれを止める。
夢野幻太郎
夢野幻太郎
いえ、違うんですよ…
夢野幻太郎
夢野幻太郎
実は…まだ用意できてなくて…
あなた

え?いや、大丈夫ですよ!

あなた

今日一日、本当に幸せな時間を過ごせました

あなた

私なんかが、幻太郎さんと付き合えたのが奇跡ですから

あなた

そんな、プレゼントなんて十分すぎます

純粋無垢なその言葉に、こっちが泣きそうになる。
夢野幻太郎
夢野幻太郎
違うんです…
夢野幻太郎
夢野幻太郎
あなた、今後、そういうことを言うのはやめてください
夢野幻太郎
夢野幻太郎
僕が渡したくてやってるんだ…!
夢野幻太郎
夢野幻太郎
僕が、与えられてばかりだから
夢野幻太郎
夢野幻太郎
お返しをさせてくれ…!
思わず感情がこぼれて口調が崩れる。
あなた

うふふ…

あなたがもう我慢ならないというように笑った。
あなた

あは、幻太郎さん、頭上げてください

夢野幻太郎
夢野幻太郎
…?
あなたは一歩こちらに歩いてきて、俺の両手を取った。
あなた

幻太郎さんから頂けるなら喜んで頂きます

あなた

でも、無理をして用意はしてほしくないんです

ね、とあなたは諭すように首を傾ける。
夢野幻太郎
夢野幻太郎
いえ、もう購入はしているのですが…
あなた

え?

夢野幻太郎
夢野幻太郎
発送に時間がかかるようで…
あなた

あ、そうなんですか…

あなたは拍子抜けしたようにまた笑った。
あなた

ふふ、私ちょっと恥ずかしいね

独り言のようにそう言うと、手を離して向きを変える。
あなた

じゃあね、幻太郎さん

夢野幻太郎
夢野幻太郎
え、あ、はい
あなた

今日はありがとうございました!

夢野幻太郎
夢野幻太郎
いえ、こちらこそ…
深く一礼をすると、あなたは道を歩いていく。
僕はそれをずっと見守った。
あなたの姿も遠くなった頃、あなたがこちらを振り向いて手を振る。
あなた

愛してるよー!!幻太郎さーん!!!

僕も手を振り返した。
夢野幻太郎
夢野幻太郎
ふふ、恥ずかしい人ですね
込み上げてくる愛しさを胸に、家に入った。