第103話
……仕事は
おでこを机につけたまま聞く。

ギャンブラー?
……
なんで疑問形なの…。
呆れすぎてため息も出ない。

ん、お前食わねーの?
まだ綺麗なお皿を指して帝統が言う。
うーん…
あやふやな返事をして、頭を机に乗せたままテレビを見た。
時刻は深夜2時をまわりました
はーあ…
時間を認識すると共に、どっと疲れが押し寄せてくる。

何お前、ため息つきすぎじゃね?
うるさい…

悩み聞くぜ?飯のお礼にさ
振り向くと、帝統は鍋をきれいに平らげていた。
誰のせいだと思ってんのよ…

え?俺?
帝統はびっくりしたように眉を跳ね上げて自身を指差した。
その素っ頓狂な声に、笑いが漏れ出す。
…ぷっ

なん…
はは、分かってなかったの?

いやわかんねーだろ普通
いやわかるでしょ普通

えぇ?
最近ツイてたのにこんなん拾ってきちゃったんだもん
そう言って帝統の肩をげんこつでぐりぐりする。

ふーん…勝ってたのに負けたってこと?
まーね
勝ち負けで言うなら多分そう。
こいつを見つけた時点で負けかも。

俺は逆
え?
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