第25話
山田二郎 13話
その後ももやもやした気持ちのまま職員室まで行く。
さっきまで楽しかった会話なのに、今は逃げ出したい。
さっきの子が見てたらどうしよう。
そんな考えばっかが頭の中でぐるぐるして、うまく会話ができなかった。
肩がビクッと震える。
やばいやばい、保てない。
そう言って駆け出して階段を駆け下りる。
さっきの子の声がずっと耳の中で反すうしてる。
『調子乗ってんじゃないわよブス』
私に言ったんだよね。
二郎と一緒にいるとこ見て怒ったのかな…。
気づけば学校を出て走っていた。
何も考えたくない。
考え過ぎかもしれないけど、でも…
その日は家に帰って何も手につかなくてすぐに寝た。
to be continued...