無料ケータイ夢小説ならプリ小説 byGMO

第37話

山田三郎 12話
誰も居ない暗い通路で二人並んで歩く。
山田三郎
山田三郎
昨日は…すみませんでした。僕、頭に血が上っていました
しばらく歩いたところで三郎が口を開いた。
あなた

ううん、私も言い過ぎたよ。ごめんね

二人とも何を言えばいいのか分からず、気まずい沈黙が流れる。
あなた

あ、でも三郎くんすごいね、あれ全部昨日読んだの?

山田三郎
山田三郎
いや…はい…
三郎はこっちを見て恥ずかしそうに笑う。
山田三郎
山田三郎
あなたさんを待ってる時寝ちゃいました…
昨日徹夜して読んだんです…と言って頬を掻いた。
あなた

え!そこまでして!?

私は驚いて三郎の顔を見る。
バチッと目があって、二人ともすぐ逸した。
山田三郎
山田三郎
…悔しかったから…
三郎がボソッとつぶやく。
山田三郎
山田三郎
僕、普段からあなたさんが仕事をしてる姿…すごいと思ってて…
あなた

え?

突然のカミングアウトに驚く。
すごい?
こんな天才少年に言われるなんて思っても無かった。
山田三郎
山田三郎
本の位置とか、名前とか、すごく覚えてるじゃないですか。ほら、前本を探してもらったときも、一瞬で位置確認したらその後迷いなく走って行っちゃって…
あ、あれか…。
あなた

いや、それすごいかなぁ?

思わず苦笑いをする。
お世辞言われてんじゃないかなぁ、反省してますアピール的な…。
山田三郎
山田三郎
すごいです!本当に!
三郎が突然大きな声を出して立ち止まる。
山田三郎
山田三郎
僕、ずっとあなたさんを見てました…
立ち止まったまま俯いて言う。
山田三郎
山田三郎
僕、僕…
三郎がバッと顔をあげた。
山田三郎
山田三郎
また明日!さよなら!
あなた

え、うん…

そのまま走り去っていってしまった。
僕、何だったんだろう…。
ま、いっか。
あなた

明日聞こ!

その日は足取りも軽く家に帰った。
to be continued...