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第3話

俺の諸事情2
ピピピピッ       ピピピピッ       ピピピピッ
有紀
梓さん!起きてください!
アラーム鳴ってますよ!
梓
んぅ~
有紀
梓さん!
俺は、うるさい声と音に邪魔をされ、

重たい瞼を上げる他なかった。
有紀
起きないと朝食無しですよ!
それ大事!

いきなりガバッと起きた俺に、有紀は驚かない。
有紀
本当、梓さんってご飯には目がないですよね
梓
ご飯に目がないんじゃなくて、
三食は絶対なんだよ
どれかひとつでも欠けたら、腹が持たない
有紀
はいはい
早く降りてきてくださいね
梓
有紀が部屋から出たのを確認すると、制服に着替えた。

跳ねてる髪の毛を適当に整え、家を出る準備をする。
下に降りて食卓に向かった。
梓
おはよう
有紀
おはようございます
父さん
おはよう
梓
おはようございます、父さん
俺は、有紀と父さんに挨拶を済ませ、早めに朝食を食べた。

なるべく、家にいたくない......

いや、父さんと一緒にいるのが嫌なんだ。
梓
じゃあ、行ってくる
有紀
はい!行ってらっしゃい!
有紀の笑顔を確認し、家を出ようと、手をかけたときだった。
父さん
いきなり、父さんに呼び止められてビクッとする。
振り替えると仏頂面の父さんがいた。

早く出たい。
父さん
周りにバラてないだろうな
俺の秘密がバレていないか。

父さんは、バレるのは許さない、とこちらを見下ろしている。

バラすものか。

俺だって言いたくないんだ。
梓
バレていません
有紀は、俺の秘密を知らないので聞いてないふりをする。

父さんの仏頂面は、安堵の表情にもならず、
父さん
バラしたら承知せんからな
とだけ言って、奥に歩いていった。
それに続くように俺は家を出る。

いつまで経ってもあの緊張した雰囲気は苦手だ。

なぜ、俺は母さんではなく父さんについてきたんだ。
大雅
大雅
梓、おはー
梓
大雅おはよ
大雅
大雅
なんか疲れた顔してね?
ちゃんと寝たのか?
梓
寝た寝た
ぐっすり寝たって
大雅
大雅
んな風には見えねぇけど
梓
大丈夫だよ
疲れてねぇから
大雅
大雅
ふーん?
大雅は、満足な顔をせず歩いた。




学校に着くと、

なにやら俺の席の横で世良があたふたしている。
梓
世良、なにやってんの?
和秋
和秋
あぁ!梓!い、今は柳之助のとこ行っちゃだめだかんね!
梓
は?なんで?
和秋
和秋
喧嘩中なんだよ!
世良は、小さな大声(?)で俺にそう言った。
梓
誰と?
和秋
和秋
眞咲とだよ!
最近ぶつかること多いんだよなぁ
大雅
大雅
またあの二人?
懲りねぇな
和秋
和秋
あの二人がぶつかったら凄いとばっちり喰らうから近付くなよ
危険だし
梓
おう
先生
おらー座れー
一部険悪な雰囲気の中、

先生が強制的にみんなを席に座らせる。
先生
今から体育だぞ、分かってるか?
お前ら、
呑気に遊んでると鬼教官にボコられるぞ
たいいく?




あ、体育!


え、いやいや......まて、よ?

も、もちろん......着替えるんだよな、?
和秋
和秋
ちぇー
大雅
大雅
だる
嶺音
嶺音
あの鬼ちょーこえーじゃん
丈陽
丈陽
早く着替えて外出たほうがいいね
柳之助
柳之助
俺、サボろっかなぁ
眞咲
眞咲
は?調子乗るのも大概にしろよ?
柳之助
柳之助
んだと?
梓
や......やっぱ、着替える......よ、な
俺は、段々声が小さくなりながらも言った。
柳之助
柳之助
あぁ?
丈陽
丈陽
何言ってんの?
嶺音
嶺音
普通だろ、着替えるなんて
あ、あぁー......ですよね......。
梓
俺、調子悪いから......休む
柳之助
柳之助
んじゃ俺も
先生
とりあえず着替えるだけでもしとけよ、四宮
梓
ど、どうしてもっすか?
先生
どうしてもだな
ど、ど、どうしよう......。
柳之助
柳之助
せんせぇ、俺も休む
先生
榊、お前はサボりだろ?
柳之助
柳之助
ちげぇよー
先生
嘘つくなよ
柳之助
柳之助
腹いてぇのー
先生
勝手に保健室行っとけ
柳之助
柳之助
お、まじ?
いいの、せんせぇ?
こんなに、秘密をバラさずに過ごす策を考えてるってのに、

お前らうるせぇよ。

俺の思考の邪魔すんな。


とにかく、だ。
梓
俺、後で行くから先にみんなで行って
丈陽
丈陽
え?
でも、それだと、四宮くん迷子にならない?
梓
た、多分大丈夫だって
昨日でほとんど覚えたから
まだあやふやだけど。

でも、今はそんなこと言ってる場合じゃない。
梓
だから、先行ってろよ
和秋
和秋
そ?
じゃあ、先行ってるねぇ
嶺音
嶺音
迷子になって泣くなよー
梓
泣かねぇよ!
嶺音は笑いながら教室出て、

みんなも嶺音に続いて出ていった。
梓
これで......よし
誰もいなくなり、安堵のため息をついたのも束の間。

すぐにドアが開いた。
梓
うわっ!
教室に入ってきたのは柳之助だった。
梓
な、なに?
柳之助
柳之助
来んの遅かったら迎えに行くから
迷子なら、教室の前で待っとけよ
梓
お、おう
柳之助は笑顔で手を振り、教室を出た。
あっぶねー。

なんとかバレずに済んだ。

これがバレてたら俺、この学園にいられねぇからな。

なんとしても隠し通さなければいけない。

とにかく、さっさと着替えて体育に行ったほうが身のためだ。
梓
プロテクター......着けててもバレねぇよな
体操着って意外と薄い。

胸部分の“俺専用”のプロテクターがバレたら俺の秘密もバレる。

今使ってるやつじゃ、触られたら終わりだな
梓
今日、時雨のところにでも寄るか
俺は、プロテクターがバレるのは命の危機同然なので、

ジャージを上に着て体育に向かうことにした。
梓
さってと
グラウンド......こっちだっけ?
もう既に迷子になりかけだったが、

なんとかグラウンドに向かおうとしていた。