特にぐくさんと喋るってこともなく静かな車内。
思い出したくなくてもフラッシュバックするさっきのあの光景。
パクさんと居たあの女の人は誰なんだろう。
もしかして婚約者?
でも彼女いないって言ってたし…
私と同じ感じの仕事してる人なのかな?
🐰「…ない?」
私の代わりになる人なんて他にも沢山いるんだろうな。
🐰「あなたちゃん?」
ぐくさんが私を呼ぶ声にハッとなった。
『すみません!ぼーっとしてて…』
🐰「あなたちゃん大丈夫?なにかあった?」
『いえ!何もないです!大丈夫です』
🐰「そう?」
『はい!』
ぱくさんのこと考えちゃダメだ。今はぐくさんのことだけを考えなきゃ。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!