🐥「痛いからやめろ」
『やめたら服きますか?』
🐥「やだ」
『じゃあやめません!』
🐥「お前ってさ」
ぱくさんが私の両手首を掴んでソファーに倒した。
🐥「そういう店で働いてるのに男の上半身見ただけでそんなに騒いでんの?笑」
『お店には入ったばっかりだから…その、慣れてなくて』
🐥「じゃあ慣れるように今から練習してみる?」
『練習?』
🐥「そう、練習。覚えてる?“大人のキス”の仕方」
『え…あ、えっと、』
🐥「すごい動揺するじゃん笑」
そう言いながら笑うぱくさんの目は全然笑ってなくてまるで獲物を捕まえた猛獣みたい。
🐥「もう1回してみる?大人のキス」
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。