第81話

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2021/05/10 08:00




















五条 悟
は?
夜蛾 正道
……あなたの判断だ
五条 悟
だから?
夏油 傑
受け入れるしかない







意味わかんねぇ。あいつが高専辞めた?










なんでしかも俺だけ知らなかったんだよ。










硝子達は知ってて、なんで俺は知らないんだ?










怒りと悲しさが同時に来て、爆発しそうだ。










五条 悟
っ、なんで俺だけ!!
夏油 傑
五条 悟
………1番一緒にいた俺が知らなくて、なんでお前らが知ってんだよ?!





おかしいだろ、と俺は声を荒らげた。










夜蛾 正道
あなたが言った事だ
五条 悟
あ?
家入 硝子
…………あいつが言わないでくれって言ったんだよ
五条 悟
あ゛?
夏油 傑
落ち着くんだ、悟







あいつが出ていったのに










冷静な此奴らにどうしようもなく腹が立つ。










いや、違う。俺は何に腹が立ってるんだ?











意味わからん、とにかく腹が立つ。















五条 悟
なんで、なんであいつ……
五条 悟
クソが
 




乱暴に教室のドアを開けて、










自室…………いや、あなたの部屋に行く。









待てという傑の声は無視した。











受け入れられなかった。頭で理解出来ていても










俺は事実に対処することが出来なかった。












我儘だと思う。











五条 悟
おい、あなた










うるさいのは嫌と言ってたあいつが思い浮かんで、










静かにノックをする。










…………ドアの向こうから返事はない。










ゆっくりとドアノブを回す。











まさか、な。













まさか、そんなはず_________

































部屋の中は空白だった。










本当に何も無かった。もう回収したんだろうか。











もう居ないと言う現実だけが残る。










俺はその場に立ち竦んでいた。










ここまで来ると何だか笑えてくる。











俺は、掴むことの出来ない人間に恋をしていたのだと。









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