パシッと叩かれる。
慣れた。
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母親は違う男と会ってたくせに
父親を殺した……私を人殺し呼ばわりした。
そうか。助けてもうるさく言われるんだった
……弟は違ったけど。
お母さんはリビングで知らない男となんかしてる。
さっさと終わんないかなぁ
勝咲にご飯を食べさせてから、
私は公園に行った。
夜の公園。
そう思う。
1人が心地いいのだ。
何も考えず、何も思わずに済む。
……今は、
何も思わなくていいのだ。
でもやっぱりおもう。
…………私は目がおかしいのだろうか。
心のどこかでそう思う。
………あの化物だって、本当は幻覚なんじゃ?
たまたま怖い思いをしている時に見るとか。
…………見えないふりをしておこう。
じゃないとまた人がうるさい。
……それでいいんだ。
誰かがあいつらのせいで死のうが、
………私には、関係ない。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。