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第127話

喧嘩するほど仲が良い
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2021/09/29 08:00















事の発端はあなたが悟を庇ったことにあるらしい。








2人で任務先を彷徨いていた時、突如呪霊が襲って来て咄嗟にあなたが術式を発動したのだ。











しかし、それは悟も同じ。









悟も順転の術式を使おうとしていたのに、











あなたが悟を庇うようにして悟の前に出たから、









間一髪で悟の攻撃があなたに当たりそうになったのだ。











悟が気付いてなかったら、あなたは悟の術式で死んでいたらしい。














家入 硝子
そんなことで喧嘩かよ
氏神 あなた
…私は呪霊を祓わないと行けないのに、余計なことするなとか言われたら腹が立ってきた
五条 悟
そしたら今度こいつ、俺に向かって術式発動したんだぜ。有り得ねぇーー。まじ無いわ
夏油 傑
まぁ、あなただって庇ってやったつもりなのに怒られて腹が立ったんだろう
氏神 あなた
うん
五条 悟
俺の事庇うとか何様だよ
氏神 あなた
じゃあこれからは庇わない
五条 悟
あっそう?!








互いがなんで怒っているのか理解出来たようで、もういつもの調子に戻っている。









手のかかる2人だ。









喧嘩するほど仲が良いって、この事なのだろうか。











悟と私もよく喧嘩はするけど、あなたと私は喧嘩したことがない。










それほど仲が浅いのか、それともそこまで信用されていないのか。










否、考えてはいけないな。









家入 硝子
あんたら、なんかもうちょいほら、他人のこと思いやった言い方とか
氏神 あなた
五条くんに気を遣いすぎてキレそう
五条 悟
はぁ?意味わかんねぇ。どっちのセリフだよ
氏神 あなた
五条くんに気を遣うなんて言葉頭の辞書にあるの?
五条 悟
あるわ











そう口喧嘩しながら教室内で追い掛け合う2人を、私と硝子は呆れたように見ていた。












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