氏神の今までの話は
なんだか聞いててゾッとした。
そこまでヒスな話でもない。
簡単に言えばこいつは人間関係で躓いただけだ。
でもなんというか。
こいつは人に気を遣わせない余り、
一緒に居るやつを狂わせた。
だから今度は気を遣わせるようにした、
仕向けた。
感情を表さずに一切の否定もせず
かと言って意見も言わない。
何を考えてるのかわからないやつで、気を遣う。
そうなると今度は周りは頼みしかしなくなった。
故に結果的に、
こいつは気を遣わせられなかった。
なんというか、どちらにせよ
パンピーの姑息さとか臆病さが
丸分かりになる話だった。
1歩の距離の置き方間違ってんだよ。
こいつは元の自分と正反対の自分になろうとした。
もし今の性格が元と正反対なら、
元は俺と似たようなモンだろう。
傑と硝子がゲラゲラ笑う。
鬱陶し。
こいつには何も伝わんなかったけどね
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!