何こいつら。
2級ってこの程度かよ、ってくらい弱い。
ってことは、………
氏神が相手してる方に特級……1級がいるのか。
俺は目の前の雑魚達を睨んでから呟いた。
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氏神 side
たかが準1級、されど準1級。
1級がどこかにいるのに、
ここで手を抜いてはいけない。
怪我したら1級を相手に出来なくなるから。
こいつ絶対私の事舐めてんじゃん。
うざ
呪霊の癖して多少のコミュニケーションが取れる。
呪霊が手を振りかざしてこようとしたのが見えた。
咄嗟に左に避ける。
今の私はどうしてこんなに、どうして。
いいや、私には関係の無いことで、興味もない事だ。
………ふつふつふつ。
胸の奥がきりきりとして、呼吸が乱れて体の奥から何かの洪水が溢れそうになる。私の力では抑えられないのに、私はそれを必死に抑えようとする。
親に怒られた時とか
親が知らない人といた時によく感じていたもの。これは、なんだろう。私は、今何を思っているのだろう。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!