と言った時には、私は既に五条に担がれていた。
同時に宙に浮いている。……これが無下限…
あなたがこっちに向かってきているのが分かった。
でも脚がもつれているし、もしかしてどこか怪我でもしたのだろうか。
五条に降ろしてもらって急いであなたの方に向かう。
フラフラとよろめきながらあなたは五条の方を見た。
何?なんでそんなことがわかるんだ?
あなたがよろめいてるのと何か関係でもあるのだろうか。
そう言ってあなたはよろよろと立ち上がった。
でも足はもつれているし、正直とても使い物にならない。
五条もそう思ったのか、声を低くして言った。
五条の指示通り、あなたは後方に下がってなにやらし始めた。
私と五条は向かってきた呪霊に向かって呪力を飛ばす。
一体はその後すぐ五条が祓ったが、残りの2体が正直しつこい。
あなたも薙刀を振って呪霊を潰したけど、直ぐにまた再生する。
……てことは、
そういうことだ。
つまり、本体の1部ではあるけど本体はこれじゃない。
どうする、と言いかけてあなたの方を見た。
体に針が刺さって血だらけだったのは、言うまでもない。
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氏神の術式を整理すると分かるかもです。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。