その時はまだよかったんだ。
2日後ぐらいに同じように学校に登校していたら、私の靴箱を開けてみるとゴミがぶわっと落ちてきた。
ーーーなにこれ?
私はポカーンとなってただただ下をうつ向いていた。
そしてアハハっと笑っている声がして振り向いてみると、その女子達が私を見つめて笑っていたっと途端に私の後ろから誰かが肩をがっと掴んできた。
「ひゃあ?!」
私はいきなりの事でちょっとした悲鳴をあげてしまった。
後ろを向くと、そこにはマイクが立っていた。
「あれ…どうしたの?」
マイクはただただ目の前をまっすぐ睨んでいた。その先を辿ってみてみると、女子グループの人達だ。
「お前ら…いい加減にしろよ。」
そう、マイクは叫んだ。
周りの関係な人もその声にビクッとなったマイクをじっと見つめる。
女子達は髪をいじりながらマイクを見て、
「なんのことですかぁ」っと馬鹿そうに答えた。
そしてマイクはムカついたのか、大声で
「まえっから思ってたんだけどよ、まじでおめーらきめぇんだよ。」
そしてこの言葉で女子達の顔は「は?」って感じの顔に急変した。
「人いじめて何が楽しいんだよ。その顔ぐちゃぐちゃにされたくねえなら今後一切アンナに近づいてんじゃねぇぞババア共」
女子達はギョッとした顔で階段を登って行った。
床に大粒涙が落ちて、私はマイクにぎゅっと抱きついた。マイクは照れ臭そうに髪をくしゃくしゃにしていた。
この時はめちゃくちゃ嬉しかったんだ。
だけどそのあとに、
「味方が強そうなやつだからって舐めてんじゃねえよブス。第一あたしらババアじゃねえし」っと電話でわざわざいってきた。
そんな言葉も無視できるほど今日が嬉しかった。
だけど、1週間後ぐらい経った頃、私は1人で帰ることになって、いつも一緒に帰ってるマイクは部活で遅くなってしまうという。
大人しく私は帰ることにした。
道路がすぎ、公園までたどり着くと、
「やっちゃって」
公園の中の方からそんな声が聞こえた。
なんのこと言ってんだろっと思って私が公園のある右の方を振り向くと、そこには女子グループの中の2人が私服を着て立っていた。
そしてあとふたりのおとこ。
その男が私の方へ向かってきた。
「なに?」
私は目を丸くしてその男二人を見つめていたっと途端に腕をガッと強引にもちあげられ、私はビビってひじをその男の腹にうち付けようとした。
「ちょっと!!離してよ!!なんなのあんた達!!!誰か助けて!!おまえらも見てずに助てよ!!」
私は女子グルの二人に言った瞬間、その2人がクスクスと笑いだした。
「え?」
私はその2人を見つめて、全てを察した。この2人が計画したんだと。
「やだ!!離してよ!!」
私は暴れながらトイレに連れ込まれた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「アハハッ可哀想wwww」
「つよっそうな味方ちゃんがいるから大丈夫なんじゃね?www」
「つうか味方ちゃん役たたづじゃんww」
トイレに座り込んだ私を上から見て女子達は笑いながらそう言っていた。
私は1週間前の涙とちがう涙を流した。
2人の女子は「味方ちゃんがイキったからこうなったんだよww」っと言い残して去った。
ーーーやだヤダヤダヤダ………けがれた……けがれたんだ…………許せない……ゆるせない……何で私がこんな目に……?わかんない……わかんないよ…
私はそう心の中で叫んだ。
体中は痛みで動けもしなかった。私がずっと座り込んでいると、夜遅くになって警官が私をみつけた。
警官は私の姿をみて何か嫌な物でも見るような目をして見ていた。
私は警官の車に乗せられ、そのまま警察署まで送られた。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。