湊との出会いは最悪で歪
でも今となっては最高の思い出だ
その日湊は常連客のアフターを断ったらしい
それだけ?と思うかもしれないが
バースデーで200万使った姫に対しての
見返りが0なら俺は多分姫に同情する
それから黒服や支配人から注意を受けた
どうも客を金づるとしか見ていない
上に腹が立ったらしい
その苛立ちを誰かにぶつけようとした
そしたら其のザマだ
〝 笑える 〟
不動のNo.1 不破湊
売上No.1支配人 あなたの名字あなた
案外そういう思想を持った人に人気らしい
湊の死にかけた脳内に
甘い蜜を嗅がせたらこの様だ
見事に湊は俺に堕ちた
それも奈落の底まで
可愛いと同時に嫌悪感が脳をノックする
何か〝 優しい俺 〟に依存しているみたいで
ある意味俺は誰かの変わりの様な
過去、湊が依存した奴に俺を見立てて
甘えられてる 。縋られてる 。
俺は不破湊を不破湊として見ているが
湊は俺をあなたの名字あなただと見ていない気がする
俺を見つめる目の奥がいつも死んでいて
湊が怖くなる
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。