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第23話

心配
【あなた】
ブランケットにくるまり、慎くんに抱きしめられ(抵抗するのも面倒だった)、15分ほど経った頃。
メンバー全員が揃い、練習を開始することに。


陣「あなた、もうちょっとカウントとってなー」
『はい、すみません』

海青「サビ前でこのフリだよ、あなた」
『あ、そっか…ごめん』


でも、最悪な状態で足を引っ張ってしまっている私。
“ぐわん”と大きく揺れるような感覚を気のせいにして、練習を続けた。


樹「…あなた顔色悪いよ、ちょ、こっち向いて」
慎「あなた?」
『な、に?』


やばい、貧血だ…
耳がキーンとする。慎くんの声も遠くで聞こえるだけ。心配そうに声をかけてくれるみんなの顔も、視界が真っ白になって何も見えない。

壁にもたれズルズルと倒れそうになった私を、何かが包み込む。


慎「馬っ鹿、こんなになるまで無理すんなよ!」
『汗べたべただよ…』
慎「いいよ、もう喋んないで」


いつもより焦った声が耳元にある。
あぁ慎くんが支えてくれてるのか…なんて思って。


LIKIYA「ごめんな、気づいてやれなくて」
健太「あなた〜……」
慎「辛いなら言ってよ、ちゃんと」
『…うん、ごめんなさい、みんな』
慎「マジ焦った…もう、心臓止まるかと」
『ごめん、ただの貧血です』
樹「〜はぁ、なるほど。ったく、薬も飲まずにほっといたんでしょ、どうせ」
『……ぴんぽん』


お見通しの樹と、ハテナを浮かべるみんな。

樹は一度スタジオから出て戻ってきた頃には、お湯の入ったペットボトルを私にくれた。


翔吾「あ、なるほどね…そりゃ言えないわけだ」
壱馬「ブランケットもそーゆーことか」
陸「女の子の日だったんだね」
陣「陸さん!(笑)」


すると、慎くんが突然手を握ってきた。
なに?と合図をすると、今度は頭を撫でてきた。


『慎くん、なんで手握るの?』
慎「え、だって看病の仕方知らない。だから落ち着くように、手握っとく」
『そう。…うん、安心する』
慎「今度から倒れる前にちゃんと言って」
『うん』
慎「じゃなきゃ看病しないからね」
『…樹にしてもらう』
慎「それはダメ、やらせない」
『でも今慎くんがしないって言うから』
慎「・・うるさい、さっさと寝て」


照れているのか口元を隠そうとする慎くんの手を、そっと握り返した。

そして、結局優しい慎くんでした。
[かほぴん👑&🌹&🐙&👊さんリクエストより]