第5話

翌朝
59
2018/07/18 12:20
翌朝、学校につくとすでにあいつは自分の席にいた。
佐野蒼
佐野蒼
昨日お前俺のこと無視して帰っただろ。
最初の一言がこれだ。不興を買われても面倒くさいので一応謝ることにした。
陽向
陽向
ごめん。
佐野蒼
佐野蒼
じゃあ、購買のパン奢ってくれたら許す。
まさかの反応だ。調子にのってる。
陽向
陽向
無理に決まってるでしょ。そんなの自分で買って。
佐野蒼
佐野蒼
それが財布忘れちゃって。ってなわけで、ね?
陽向
陽向
ほかにあたって。
佐野蒼
佐野蒼
しょーがないなー。じゃあキスでもいいよ?
最悪だ。なんでこんなやつがモテるのだろうか。
陽向
陽向
するわけないでしょ?というか、許してくれなくてもいいです!
そう言い放ってその場を離れようとした。その瞬間腕を引っ張られ鼻と鼻がくっつきそうな距離にあいつは顔を近づけてきた。
佐野蒼
佐野蒼
してくれないんだったら、俺からしちゃうよ?
陽向
陽向
…おごる!…おごるから…離れて。
とっさにそう言ってしまった。
佐野蒼
佐野蒼
はい、決定!昼になったら走るからな。準備しとけよ。
そう言って他のクラスメイトの方に行ってしまった。なんなんだあいつは。

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