~最長time limit 240日~
ーマサイsideー
"宝探し"が始まって10日たった
最初の3日は遺品整理も兼ねてやっていたが、シルクの私物を見る度に目じりが熱くなるので私物はそのまま留めて置く事にした
本棚の中・編集用デスクの中…沢山沢山探した
けれど結局見つからなかった
あと何処を探していないんだろう…なんて考えながらスーツに着替える
今日はシルクの家で報告動画を撮る
6人で集まれるのが深夜しかない為、報告動画はテロップ無しで明日に公開する事にした
シルクの居ない報告動画は怖い
憂鬱だし頭が混乱する
でも俺が副リーダーなんだ
皆を…ウオタミさんをメンバーを支えないと
シルクから紡がないと…
俺が俺が1番頑張らないと
辛くても笑え…苦しくてもめげるな
シルクみたいに…シルクのように
俺は"まだ"シルクになりたいのかもしれない
ーモトキsideー
最近マサイの様子が変だ
ブツブツと何かを呟いている
耳を澄ますと「シルクみたいに…俺が副リーダー」と呟いていた
マサイはシルクという大きく空いた穴を制御しきれずに無理をしている
シルクの笑顔も涙も…何もかも重りに感じてしまっている
その内マサイは堕ちてしまうんじゃないか…そんな心配が頭をよぎる
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。