第55話

52話
380
2020/12/22 09:25
~最長timelimit 339日~

ーシルクsideー

「どうやって起こすの?」と俺はマサイに聞いた

「ザカは寝起き悪いからな…」と言ってマサイは悩んでいた

ザカオさんは寝起きが悪いんだ…

俺は後2日しか関わらないと分かっていても一応覚えておこうと思った

「あいつの事だからゲームやってんじゃね?」と俺の口から思ってもいない言葉が漏れた

「あぁ確かになw」とマサイも笑った

これが本来の光景なのだろう

「…ん?!」とマサイは異変に気付いた様だった

「また俺の口から…」と俺が言った

「記憶が徐々に戻って来てんのかな?」とマサイは言った

確かにそうかもしれない…

だけど俺の頭の片隅で思ってはいけない事が浮かんでいた

俺はまだこの人達と一緒に居たい

と…

ダメだ、分かっているのに気持ちが制御出来ない…

「まぁともかくザカが起きてるか確認しようぜ」とマサイが言った

やはり『本来』のシルクの予想通りザカオさんは起きていた

「おはようございます、ザカオさん」と俺はザカオさんに言った

「ん…あ、あぁおはよう」とザカオさんは混乱した様に言った

「ザカおはよぉ」とマサイは言った

「マサイおはよう」とザカオさんも普通に言った

やっぱり俺が可笑しいんだよな…

「俺が敬語って変ですか?」と俺はザカオさんに聞いた

「うん、すっごい変w」とザカオさんは笑いながら言った

「な?皆タメ口で言いってw」とマサイも言った

そっか…変か…

「じゃあタメ口で良いの…?」と俺はザカオさんに聞いた

「当たり前じゃんw」とザカオは明るい笑顔を浮かべて言った

「朝食あるから先にリビング行っといてー」とマサイがザカオに言った

「あー分かった」とザカオも返事をした

あぁ俺もこの人達と一緒に居たいな…

楽しいな…幸せだな…

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