第32話

29話
480
2020/12/07 07:55
~最長timelimit 340日~

-モトキside-

「電話したから走って来ると思うよー!」と電話をかけ終わったンダホが言った

「シルク焦ってたもんなw」とマサイは笑った

「それだけ心配なんだよ」と俺が言うと

ピンポーン とインターホンがなった

「シルクだ! 演技再開!」と言ってンダホは玄関へと向かった

俺とマサイは喧嘩の演技を再開した


-シルクside-

俺は全力疾走でマサイ宅へ向かい、インターホンを押した

インターホンを押し、ンダホが出てくるまでの数秒間頭をフル回転させた

なぜあの、優しく穏やかなモトキとマサイが喧嘩した‥?

マサイが喧嘩している所は1回しか見たことがない、だから正直どう喧嘩するのかが分からない

モトキの喧嘩は何度か見たことがある‥
モトキは多分あの事件後から喧嘩していないのだろう
俺もまだあの事を正直引きずっている‥

マサイとモトキの喧嘩の原因の検討がつかない

ただ2人とも喧嘩の時、誰かを庇うために怒っていた

自分を犠牲にしてまで誰かを守っていたのだ

ただ仮に誰かのために本気で喧嘩をしているのだったら、いつもの2人ではないだろう

2人とも本気になると獣の様な鋭い目になるのだ

数秒間頭を回転させたが結局喧嘩の原因は浮かばずドアが開いた

「シルクっ! 早く!」と言ってンダホは俺をリビングに引っ張っていった

既に廊下で2人の怒鳴り声が聞こえた

怖い‥

俺の中で怖いという感情で埋め尽くされた

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