第43話

40話
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2020/12/02 08:00
~最長timelimit 340日~

ーマサイsideー

俺はシルクを助手席に乗せ、車で病院まで向かっている

「なぁ…本当に覚えてないのか?」と俺は震える声でシルクに聞いた

「はい…家族の記憶などはあるのですが…」とシルクは怯えた声で呟いた

「さっき居た人の事も俺の事も、か…」と俺はぐっと涙を我慢して言った

「本当にすみません…」とシルクは下を向いて謝った

「謝らなくて良いよ…」と俺はシルクに言った

「はい…ありがとうございます…」とシルクは少し安心した様に言った

会話の後、色々考えているとあっという間に病院に着いたよ

「着いたよ…」と俺は言い助手席のドアを開けた

「久しぶりだな、この病院 ありがとなマサイ」とシルクの声がした

「し、シルク…!?」と俺は驚いてシルクの方を見た

「あれ…?今何を…」とシルクも混乱している様だった

疑問を浮かべつつ、俺はシルクと病院へ入っていった

診察の順番が回ってきて、シルクと俺は診察室へ入った

「今日はどうしましたか?」と医師が聞いてきた

「彼が記憶喪失で…」と俺が言うと

「分かりました、検査します」と医師が言いシルクと医師が別の部屋に移った

このまま一生記憶が戻らなかったら…俺はやはりマイナスに考えてしまう

そんなんじゃダメだろ…と思い俺は自分の頬を叩いた

「彼とはご友人ですか?」と近くに居た看護師さんが聞いてきた

「そうです…10年以上の仲で…」と看護師さんの質問に答えた

「それは悲しいですね…必ずご友人の記憶は戻りますよ、信じましょう」と看護師さんに励まされた

「はい、ありがとうございます…」と看護師さんに感謝の言葉を告げた

看護師さんとの会話後、モトキにLI◯Eをした

💙 病院着いてシルクが検査中

と送った

その数秒後、医師とシルクが帰ってきた

「どうでしたか…?」俺は不安で泣きそうなのを抑えながら聞いた

「一時的な記憶喪失ですので、3日程入院して貰えば治ると思いますよ」と医師は優しい声で言ってきた

記憶の無い状態ではシルクも気まずいだろう…

なら入院した方が良いよな…でも本人に確認した方が良いよな…

「シルク…シルクは家に帰りたい?入院したい?」とシルクを見て俺は聞いた

「家に帰りたい…」とシルクは真剣な瞳で俺を見つめて言った

「分かった…」と俺はシルクの意見に驚いたが返事をした

「と言うわけで、自宅待機でも大丈夫ですか?」と俺は医師に聞いた

「はい大丈夫です、ただ強い刺激を与えない様にして下さいね」と医師は心配しつつ言った

「分かりました、気を付けます」と俺は言い、シルクと共に診察室を出た

支払いまでの間、再びモトキにLI◯Eした

💙 診察終了、今から帰る
  詳しくは帰ってから話すな

と送り、支払いを済ませた

一時的な記憶喪失か…3日程か…

短い…けど、長い…

シルクごめんな…

お前にどれだけ負担をかけてたんだろうな…

俺じゃなくお前が1番怖いはずなのに…

シルク目覚めろよ…戻ってこいよ…

届くはずも無いが俺はシルクに念を送った

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