~最長timelimit 340日~
ーマサイsideー
またスマホから着信音がした
ンダホからの返信だった
熱はないがシルクはまだ眠っている
心配だな…俺はそう思い再び額と頬を撫でた
「ん…」小さく声がして見るとシルクが起きた
「シルク良かった…!」と俺が言うと戸惑った表情でシルクは言った
「あ、貴方誰ですか…?」は?どういう事だ?
「俺だよ、マサイ」と俺はシルクを見て言った
「マサイ…?分からない、ごめんなさい…」とシルクは呟いた
「忘れちまったのかよ!」と俺はつい大きな声でシルクに言ってしまった
「あっ、ごめんなさい…痛っ…」シルクは俺が大声を出した事により怯えてしまって、痛っと言い頭を押さえた
ーモトキsideー
「シルク起きたの!?」と俺はうどんを作り終わり一応頭痛薬を持って寝室に来た
「すみません、頭痛薬貰えますか…?」とシルクは何かに怯えている様で俺に敬語を使っていた
「あ、うん…」と言って俺はシルクに頭痛薬と水を渡した
「ありがとうございます、痛みが退いてきました…ニコッ」とシルクは俺を見て崩れそうな消えてしまいそうな笑顔で言った
「その…何でシルク敬語なの…?」と俺は疑問に思っていた事を聞いた
「記憶が無いみたいで、貴方達の事を覚えていなくて…ごめんなさい…」とシルクは下を向いて言った
え…?シルクの記憶が無い…?
俺は戸惑った…
「マサイ…俺はこれから来るメンバーに事情を説明するから…だからマサイはシルクと先に病院に行って」と涙が溢れそうなのを抑えながら俺は声を振り絞り言った
「分かった…シルク病院行こ…」と言ってマサイはシルクに言った
「分かりました…」と言って素直にシルクはマサイに着いていった
「じゃあお願いね…メンバーには伝えとくから…」と言ってマサイとシルクを玄関まで見届けた
2人が居なくなって気が抜けたのか俺の目からは一筋の涙が流れた
なぁシルク…
記憶何て直ぐに戻るよな…
俺らの友情はこんなものじゃ切れないよな…
信じてるから、俺はお前らしか信じてないから…
だから…だから待ってるから…
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。