第88話

83話
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2021/04/19 08:00
~最長timelimit 300日~

ーモトキsideー

俺らは医師に言われた通りに225号室に向かった

既に皆目元が赤かった…

俺も例外では無い

勿論俺の目からも涙が垂れている


…それから一言も話さず長い廊下を歩いた

225号室は広い一人部屋だった

医師の方々が気を使ってくれたのだろう…

「入ろっか…」と俺は5人に聞こえる様な声で言った

コンコン とノックをして俺はドアをスライドさせた

5人は静かに俯いて、俺の後を着いて来た

「…失礼します」と俺は言い、医師の方に軽く礼をして入った

「では、シルクさんの事を説明しますので…お座り下さい」と医師の方は言った

俺らは素直に指示に従い、椅子に座った

「治療は勿論最善を尽くしました、ですがかなり刃物が深く刺さった様で…今日の夜から明日にかけてが"山場"です」と医師は軽く俯きながら言った

「そ、うですか…」と俺は答えた

「明日を乗り切れば…体調は後々安定すると思います」と医師は続けた

「分かりました…ありがとうございます」と俺は医師に再び頭を下げて言った

「面会時間は後15分程ありますので…今は薬の作用で眠っていますが、見守って居て上げて下さいね」と看護師さんが儚い笑みを浮かべて言った


「…明日さ、誰が来れる?」と俺は5人に聞いた

「俺は…行ける、行きたいし」とンダホが答えた

「…俺も行く」とマサイもンダホに続き答えた

「仕事より…シルク優先に決まってんだろ」とダーマも答えた

「俺もダーマと同じ…シルク優先」とザカオもダーマと同じ様に答えた

「絶対行く…明日起きた時に周りに居ないと、ね」とぺけが答えた

そうだ…

シルクは明日起きる…絶対に起きる

…俺らで泣きながら怒るんだ

それでまた、7人で笑うんだ

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